4/12にインバル・都響のコンサートに行った。
早めに行って、周辺のスペイン坂・桜坂近辺の桜を見て回った。
人気のスポットではあるが、ちょっと時期が遅かったのが残念だった。
肝心のコンサートはエリアフ・インバル指揮、東京都交響楽団の定期演奏会で、
曲目は以下の2曲。
1.モーツァルト ピアノ協奏曲第8番
2.ブルックナー 交響曲第7番
都響のコンサートは初めてで、お目当てはインバルとブルックナーであった。
インバルと都響のコンビのCDは、いつも評価が高いので、一度は聴きたいと思っていた。
丁度サントリーホールと良い時期だったので足を運んだというところだ。
ピアノ協奏曲は児玉桃のピアノで、モーツァルトらしい演奏で良かった。
次のブルックナーの7番は、私のお気に入りの曲で、インバルの指揮が大変楽しみであった。
初めてこの曲を聴いたのが、シューリヒトのコンサートホール・ソサイエティのLPで、
大変感動したのを覚えている。インバルの名前も、その頃から聞いていたように思う。
因みに、その頃のLPの価格は2000円位、今買っているCDは1700円位だから、
技術の進歩と円高には驚くばかりである。
演奏の話に戻ると、インバルの演奏はいかにもブルックナーという感じで、好感の持てる
ものだった。ブルックナーの特長である長大なクレッシェンドを、ごく自然に、力強く聴かせた。
全体的に緊張感を失わずに、良い演奏だった。
このコンビの評判にも納得できた。
その昔、赤字の東京都のお荷物楽団(失礼)と言われていたように覚えているが、
インバルのお陰で、こんなに素晴らしい楽団になったのは嬉しい限りだ。
機会があったらまた聴きたいと思う。