早春の鎌倉

 早春の鎌倉を散歩した。主な目的は、鶴岡八幡宮の正月ぼたんを見る事だった。
鶴岡八幡宮へ向かう人は大勢いたが、脇のぼたん庭園に立ち寄る人は少なかった。

 ぼたんはしっかり冬支度で、多くが藁ぼっちで覆ってあり、日よけ?の傘も
かざしてある。これだけ多いとなかなか風情を感じる。取り敢えずぼたんの鑑賞
をした。源平池に沿うように出来ていて、向かいには旗上弁財天社も見られる。



 齋館の所の梅が、綺麗に咲いていた。まだ咲き始めらしく、白梅の白が眩し
かった。源平池の側には、タイワンリスと思われるリスが、随分と多く見られた。
大変可愛らしいのだが、多くなり過ぎても困るのだろう。



 その後、八幡宮にお参りした。鳩みくじと銘打ったおみくじがあったが、確かに
近辺には鳩が沢山いた。それが由来だろうか?


 そんな事を思って弁財天の前の木を見ると、まるで神の使いかのような、真っ白
な鳩が枝に沢山留まっていた。上空には、トンビ?がピーヒョロと鳴きながら
舞っていた。ふとほかの木を見ると、トンビも枝に沢山留まっていた。これまで
上空を舞うトンビしか見た事が無かったので、とても珍しかった。

 その後、小町通りの『ふくろう』という店で、鎌倉名物?のしらす丼を食べたが、
すごく美味しかった。机の上にはふくろうの置物が沢山置かれていて楽しかった。

 そこの近くの小さな路地を見ると、民家の塀に綺麗な花飾りがあった。そして、
そこから瑞泉寺へと向かった。途中、荏柄天神社に立ち寄った。天神様を奉った
学問の神様のようで、修学旅行生が多く見られた。

 いよいよ、瑞泉寺に来たが、期待したスイセンにもウメにも一寸早かった。
それでも、そこここに花が咲いていたので、取り敢えず写真は撮って帰った。
帰りに再び源氏池の所に来ると、島の灯籠の前にアオサギがちょこんと立って
いたので、写真を撮ってみた。



 鎌倉はそれ程遠くはないが、いつも混んでいるというイメージがあって、滅多に
行かないが、ちょっと外れるとそれ程混んでいなくて、ゆっくり楽しめる所だ。