トルコ紀行(2)

トルコ紀行

5日目 カッパドキア~コンヤ(泊)

この日も早朝にバルーン見物に出掛けたが、晴天・微風にも拘わらず、飛行は中止となったようで、
準備していた車が続々と引き揚げて行くのが見えた。前日遭った日本人は、5日連泊したが飛んだのは
1日だけだったと話していた。ついでにホテル方向の写真を記念に撮った。因みに、左の岩は宿泊した
ホテルの客室の一部で、緑の屋根はホテルのレストランだ。
この日最初の日程は、カッパドキアのギョレメ野外博物館観光だ。ここはイスラムからの迫害を逃れ
て、キリスト教徒が造った岩窟教会だ。岩をくりぬいた教会にはフレスコ画も残っている。このエリア
には、幾つものこの種の教会が残されている。園内には花色々なが咲いていて、春を感じさせた。

ギョレメから、トルコ石の店に立ち寄った。ここではトルコ石の説明を受けて、皆さん買う羽目に
なったようだ。特にオールドトルコ石は素晴らしかった。ただ、石はイラン産だそうだ。その後、
前日に行った鳩の谷に向かったが、途中の景色の名残を惜しんだ。そして、鳩の谷のレストランで
昼食を取ったが、ここからの眺めは素晴らしいものだった。ウチヒサールも目前で、谷の様子も
手に取るように見えた。そこに居ついた猫も愛らしかった。

カッパドキアを後にして、コンヤに向かった。途中、スルタンハンのキャラバンサライ(隊商宿)
に立ち寄った。石の壁に囲まれた、かなり大きな所だ。その前の舗石を、現代の商人がロバの車
で絨毯を運んでいるのが面白かった。コンヤに着くとメヴラーナ博物館に行った。ここの緑色の
タイルの塔が有名との事だった。脇の庭園にはチューリップ等の花が沢山咲いていた。建物内部の
装飾も素晴らしいものだった。隣にはセリミエ・ジャミィがある。その後、ホテルに向かったが、
途中写真は無いが、インジェ・ミナーレ神学校前を通った。また、途中の公園にはチューリップが
沢山咲いていて、それを楽しむ人々が休日を楽しんでいた。

 6日目 コンヤ~パムッカレ(泊)

翌日、一路パムッカレに向かった。コンヤの市内では路面電車があちこちで見られた。左の写真の
電車は画面に入らない程長かったが、一両はかなり短く感じられた。途中の車窓からは、羊の群れを
見る事が出来た。途中休憩のドライブインには、この地方のスルタンらしき像があった。街道沿いの
ドライブインには必ずと言ってよい程何かの像が有るのも面白い。そこの有料トイレは一寸薄暗いが、
石・タイル張りの立派なトイレだった。その先の車窓からは、連なった雪山が見られた。そして、低い
木の上には、卵か雛を抱くコウノトリがいた。更にすぐ先では、バスの上をコウノトリが飛ぶ姿が
あった。幸運にも写真に収める事が出来た。

バスは約400kmの道のりを走っている。途中の景色も楽しいが、100km近くのスピードで走って
いるので、写真を撮るのもままならないが、暇なのでシャッターを切りまくった。途中には麦畑や
牧草地が多い。次の写真は、女性がトルコ風モンペを履いて、並んで農作業をしている様子で、
面白いので写真を撮ってみた。途中の街で昼食となったが、写真はトルコ風ピザで、味はまずまず
であった。そして、バスは塩田の近くを走り抜けた。その先にはソーダが採れる場所もあった。
湖の脇をずっと走ったが、鉄道も湖に沿って走っていた。

やっとの事でパムッカレに着いた。まずは、ヒエラボリスの見学をしてから石灰棚に行った。そこは
想像していた通りの素晴らしさだった。広大な真っ白な石灰棚は、世界遺産に相応しく思えた。惜し
むらくは、棚に水が溜まっていなかった事だ。一部に水も見えたが、ごく一部で、足湯の為に水を
流している所もある。足湯と言っても、お湯がある訳では無い。

 

一応裸足で水に浸かった後、遺跡を通ってパムッカレテルマルを見た。そこでは、遺跡の中で水着で
泳ぐ姿があった。鶏の像が何なのかは不明。帰り際に、ヒエラボリスの劇場を遠目に眺めた。岩の間
には、可憐なケシの花が咲いていた。この国では、ケシを栽培できる。その後、ホテルに向かったが、
下から見る石灰棚も雄大だった。

ホテルに着いて部屋に荷物を置いた後、プール周りを散歩すると、ヤシの木に絡みついたモッコウ
バラが目に入った。まるでヤシが満開に花を付けているようだった。

次回に続く。

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