トルコ紀行
7日目 パムッカレ~アイワルク(泊)
朝の一番にプールサイドに行くと、温泉プールが湯気を立てていて、浸かっている人も見られた。
プールは自然の造形ではなく人工の物だが、雰囲気は出ている。
7日目はエフェソス観光してから、アイワルクに向かった。途中の休憩所の脇で、ケシやイチジク
等の花が咲いていたので、撮影した。丁度ゴミ回収車が来ていて、そこの洗車係が写真を撮れと
言うので、愛想の良い運転手の写真を撮った。その先の街を走っていると、殆どの建物の屋上に
ソーラー温水器がある異様な光景に出くわした。何でも、ドイツのメーカーと市がタイアップして
いるのだとか。この国では、国や自治体の強制力が強いようだ。
エフェソスに行く途中、高級革製品の店に立ち寄った。ここでは、革製の服のファッションショー
を見せられた。見たり説明を聞いたりすると、ついつい買いたくなってしまう。ショウルームでは、
マネージャーがポーズを取ってくれたのを撮影した。販売員全員が日本語で対応したのには驚いた。
そして、いよいよエフェソスへ。車窓から、街中で城壁が見られ、遺跡の街である事が分かる。遺跡
に行く前にレストランへ。なかなか洒落たレストランだった。
昼食後、エフェソス遺跡へ。世界最大級の都市遺跡という事だか、世界遺産にはなっていない。
それは、復元の為に手を加え過ぎているからという。とは言え、紀元前11世紀の都市の様子が
窺えるのだから素晴らしい事だ。入場して間もなくの所に、柱がぽつんと建っていて、よく見ると
柱頭にコウノトリが巣作りしている。また、遺跡のそこここに春の花が咲いていて、イチジクの
木も沢山見られ、丁度実を付けていた。
写真は順に、ヴァリウスの浴場、バシリカ、その列柱、オデオン入口の飾り、オデオン。
次は、メミウスの碑、クレトス通り、ヘラクレスの門、トラヤヌスの泉、モザイクタイルの通り、
そして遺跡に生えた花。
続いて、ハドリアヌス神殿。紀元前の建物の装飾がこれ程素晴らしいとは驚きだ。そして、公衆トイレ
だが、ちゃんと座るようになっている。ある意味現在のトルコ式トイレより進んでいる。最近、そこに
座った観光客が怪我をしたとかで、ロープが張られて今は座れない。
そして次は、ここの最大の見所、ケルスス図書館。この巨大で壮麗な建物には、ただただ感動する
ばかりだ。ファサードには4体の女性像が置かれている。この脇には、マゼウスとミトリダテスの門。
この建物の少し手前には、娼館への秘密の入り口というのもあった。
次は、大劇場に続くマーブル通り。大理石の床が眩しい。脇にはアンズ?の花が綺麗だ。通りを
進むとテルマエロマエの跡がある。そして、大劇場に来た。何とも壮大な劇場だ。現在部分的に
修復工事中だが、当時の面影は偲ばれる。どこかの女性が歌い出したのには驚いた。この劇場から
当時海に続く道がアルカディアン通り。写真の車は、この夜コンサートをする人が準備をする為。
その後、出口に向かったが、ライラックが綺麗だった。外には観光馬車も見られた。
観光後、宿泊地のアイワルクに向かった。車窓からは、風力発電も彼方此方に見えた。空を見上げる
と、雲が綺麗だった。
アイワルクのホテル到着後、ホテル前の海岸を散策した。目の前はエーゲ海内湾の一部だ。道端には
色々な花が咲いていて素晴らしい。暫くして夕食になったが、この日はバイキングで、写真はその
デザートのケーキ。トルコのケーキやお菓子は、とてつもなく甘いので、一つ食べるのがやっとだ。
この日の最後は、部屋から見た夕景。
8日目 アイワルク~イスタンブール(泊)
この日は最後の移動日になり、トロイ遺跡を見学してから、イスタンブールに戻る。
まず、バスから出発して直ぐの海岸を撮影したが、見張台がシルエットになり以外に面白かった。
トロイへの途中、トルコ名産の化粧品店に立ち寄った。写真は説明してくれた店員を撮影したもの。
そして、トロイ遺跡に着いて、木馬を見る前に遺跡の見学をした。それ程広くはないが、かの有名な
シュリーマンの話は子供の頃から知っていて、親しみがある遺跡だ。石の上を渡るリスがいたり、
昼間なのにフクロウがいたり、色々な花が咲いていたりで、遺跡以外の楽しみもあった。この遺跡は
時代毎に何層にもなっていて、その証しも見られて興味深かった。また、土のブロックを積み重ねた
物に、小さな穴が沢山あるのは、昔の蜂の巣という事だ。シュリーマンが発掘していた場所もあった。
小さなオデオンもあり、昔は屋根があったらしい。そして、トロイと言えば木馬。当然ながら今ある
物は神話の再現で、観光用だ。ザクロのジュースも売っていて、その場で絞って渡してくれたが、
結構美味しい物だった。
その後、バスはチャナッカレを通って、ラプセキ(アジアサイド)からダーダネルス海峡を渡る
カーフェリーに乗り込んだ。港にあったペガサスの彫像の謂れは聞かなかった。乗り込んだ後は、
甲板に出て30分の船旅を楽しんだ。海峡の海の色が綺麗で、船の周りには沢山のカモメも飛び回って
いた。また、行き交うフェリーも多かった。
対岸の港街ゲリボル(ヨーロッパサイド)に到着すると、バスには乗らずにレストランに向かった。
この港街はこじんまりとして良い街だ。城塞の跡も見られた。レストランで出されたパンの入れ物が
可愛らしかった。食後、港の駐車場迄戻ったが、途中には魚屋が数軒あり、ガイドが魚屋をからかう
のが面白かった。
ここからは一路イスタンブールだ。途中の牧場で見た羊は黒かったが、東部の羊は白でこちらは黒
という事だった。また、車窓にはずっと広大な菜の花畑で、素晴らしい眺めだった。菜の花が港迄
落ち込む景色も素晴らしかった。走っていると、畑の真ん中に忽然と巨大な団地が現れた。イスタン
ブールも近いらしい。既に日も暮れて、通りかかった海の景色が素晴らしかった。そして、いよいよ
街に入った。水道橋近くの橋の下には、巨大な自転車屋があった。
途中の事故渋滞で、レストランに着いたのは9時近かった。この日はオリエント・エクスプレス・
レストランでのディナーだ。昔のオリエント・エクスプレスの駅舎で、隣は今もスィルケジ駅として
健在で、電車も停まっていた。レストランでの種類の販売には、可愛らしい汽車型のワゴンが登場した。
駅入口近くのカウンターでは、主らしいネコが見張っていた。その後、最後のホテルにチェックイン
したが、そのチェックイン・カウンターが何とも素晴らしい。内部も歴史を感じさせて良かった。
次回に続く。