6月に入って、そろそろ花菖蒲の季節と思い、皇居東御苑と明治神宮に行った。
1日には皇居東御苑に行ってきた。サツキには遅く、花菖蒲には早いタイミングだったが、
サツキは咲き残っている所もあり、花菖蒲は咲き始めだったが、勢いがあり美しかった。
二の丸池では、アサザが黄色い花を沢山咲かせていた。年によっては、サツキと花菖蒲が
両方満開と言う事もあり、そうなると本当に素晴らしい景色となるが、それは滅多に見られない。
苑内にはほかにも様々な花が咲いていた。タイサンボクは白い大きな花を沢山咲かせていたし、
アジサイも咲き始めていた。シモツケのような花も可愛らしく咲いていた。そして天守台を見る
松の芝生では、まだサツキが真っ赤に咲いていた。近くの植え込みの中には、ドクダミが一面に
白い花を咲かせていた。いつもはドクダミを見ても素通りだが、これ程になるとちょっとは気を
引く。帰りがけに見たカシワバアジサイも素晴らしかった。
10日には、明治神宮の花菖蒲を見に行った。一寸早いと思ったが、空いている内と思って、
出掛けた。皇居東御苑の花菖蒲はここのものを移植したようだ。平日にも拘わらず、結構多くの
人が来ていた。外国の方もちらほら見掛けた。
花菖蒲と一口に言っても、様々な色や形の花があって、あちこち眺めて歩いていると、時の経つ
のを忘れてしまう。花菖蒲を見に来ると、花の写真ばかりになって、つい花菖蒲図鑑になってしまう。
写真好きは日本人の特許ではなく、外国の人も好きなようで、どちらさんも花にレンズを向けて
いた。因みに後ろの立て札には『八つ橋での撮影はご遠慮下さい』と書いてあった。外人の親子連れは、
しゃがんで記念撮影をしていた。こんなに綺麗な花の前で、写真を撮るなと言うのは酷かも知れない。
菖蒲田を一周して、再び花菖蒲図鑑の撮影をした。今度は望遠で花のアップを狙ってみた。
花の表情がよく分かって面白いと思う。それにしても色々な花があるものだ。帰りがけに、
池の畔でタヌキに出合った。みんなが騒いでいるので近づくと、太ったタヌキが、人があげた
食べ物を食べに来ていた。都会の真ん中にも、タヌキが住む所があるようだ。
花菖蒲の季節になると、花を見に出掛けたくなるのは、私だけでもなさそうだ。