27日の朝、上野不忍池の蓮の花を見に出掛けた。不忍池に着いたのはまだ8時前だったが、
既に多くのカメラマンが花を狙っていた。中には長い棒で花を引き寄せて写真を撮っている輩も
いて、花を大切にしない、風上に置けない写真家だと思った。
弁天堂付近から左回りにほぼ一周したが、池は蓮でほぼ埋め尽くされていた。蓮の花は広い所に
万遍なく沢山咲いていたが、何せ広いので、花はパラパラ咲いている感じだった。とは言え見所は
蓮の花のみで、花ばかりひたすら写真を撮って廻った。状況により蓮の花は様々な表情を見せて、
蓮ばかりでも見飽きる事は無い。そんな蓮の花ばかりの写真を掲載する。
蓮の花ばかり見ていたら、池の廻りのロープに、まだ若い蝉がぶら下がっているのが見られた。
横からの陽を受けて透き通った花が、殊更美しく感じられた。少し行くとボート池もあり、
そこの池中の杭には、カモメが止まって隊列をなしていて面白かった。また、客待ちの白鳥?が
沢山係留してあった。ボート池沿いに行くと、小さなザクロの木が実をつけていた。
池を半周して野外ステージ付近に出ると、蓮の花が近くで見られた。水面は細かな水草でびっしり
と埋め尽くされ、蓮の花や葉との対比が面白かった。
大きな葉の陰で、これから開こうとする花があった。向こうの透き通った葉に守られているよう
だった。近くには綺麗に開いた花も沢山あり、カモも遊んでいた。ミツバチは彼方此方で花粉を
運んでいた。
蓮の花と共に、蓮池の向こうには不忍弁天堂が見えている。
締めも蓮の花ばかりだが、花の色合いや全体の姿形が、何とも言えず優雅で美しい。下から
見上げた花の姿も美しい。最後のミツバチも愛らしい。
上野の不忍池は近くて遠い所で、何時でも行けると思って、なかなか蓮の花を見に来なかった所だ。
今回来て、本当に良かったと思った。