11月27日、穏やかな晴天に誘われて、かねてから行きたかった紅葉の大田黒公園に行ってきた。荻窪駅
から徒歩で7分程で、10時過ぎにのんびり出掛けた。子供の頃よく名前を聞いた、音楽評論家の大田黒元雄
氏の屋敷跡という事だった。どこを見渡しても紅葉の赤で、写真は殆どが赤い紅葉となってしまった。
公園入り口の門をくぐると、参道の様になっていて、石畳の歩道に黄色くなった銀杏並木が出迎えてくれた。
その先には趣のある門があり、中の庭園が外から真っ赤になって見えていた。
中に入ると、庭園は紅葉真っ盛りで、どちらを向いても真っ赤になっている。何とも見事な景色だ。特に池に
映るモミジの赤は素晴らしい。池の周りを歩きながら、様々な角度で写真を撮った。
中でも池の水面一杯に、モミジが映り込む様子は素晴らしかった。池への流れにも赤が映り込んでいた。
入り口の方を見ると、門や銀杏並木の黄色、周りの紅葉が見事に調和している。
池の中を覗くと、緑の藻が付いた石の上を、白い鯉が悠然と泳いでいた。池には鴨もいて、赤い水面の上に
乗って波の輪を作っていた。また、陽の光に透けたモミジの葉も美しい。
庭園の一角には大田黒邸のアトリエが保存されていて、紅葉の中にピンクの建物が見え隠れしている。周りの
モミジも見事に真っ赤になっていた。
庭園の奥の方を見ると、池にある東屋が見渡せ、周りの紅葉と相俟って大変美しい。芝生は立入り禁止で、
雑然としていないのも良い。暫く周辺の紅葉を鑑賞してから門を出て、公園入り口から振り返って銀杏の並木
を撮影した。
公園は杉並区立で入場は無料だった。そう広くはないが、紅葉の季節でもあり、本当に素晴らしかった。