新宿御苑の紅葉

 12月13日に、紅葉の季節の終わりに近づいた新宿御苑に行った。いつもながら入り口の
大銀杏が迎える。近辺は銀杏の葉の絨毯になっていた。中に入り、一番にラクショウの
気根を拝みに行った。葉は殆ど落ちていて、気根の廻りに羽布団のように敷詰まっていた。

 ピンクのサザンカの花が、紅葉をバックに咲いていた。日本庭園のモミジも良く色づいて
綺麗だった。ササの葉との組み合わせも良い。



 池の辺にある旧御凉亭近辺では、赤・黄・緑が色を競っている。池にも映えて美しい。

 遊歩道を歩いていると、陽に透かされた白い葉が目に入った。また、広場ではメタセコ
イアの葉が、陽に染まって赤く光っていた。

 桜園地のジュウガツザクラの花も満開になっていた。いよいよモミジ山に来て、まず目に
入ったのが満開のサザンカだった。赤いモミジの陰で、白とピンクの花を一杯付けていた。
モミジは夕日を背に光り輝いていた。モミジの赤は輝くと言うよりも燃えているようだ。






 下の池を回ってモミジ山を見ると、まるで山火事のようだった。また、池の小島はモミジ
の絨毯に見えた。廻りのモミジも綺麗だ。

 フランス式庭園のユッカは、夕日を浴びて赤っぽくなっている。玉藻池の廻りの紅葉も
綺麗で、夕日を受けて正に燃えていた。ドウダンの赤も綺麗だった。その先のイギリス式
庭園でも、メタセコイアが赤く聳えていた。



 新宿門の方へ少し歩くと、またジュウガツザクラがあり、いつもは目立たないこの桜が、
目一杯咲いていて、これぞ満開と主張しているようだった。

 新宿御苑は四季のいつ来ても楽しませる所だ。