トルコ紀行(3)

トルコ紀行

 7日目 パムッカレ~アイワルク(泊)

朝の一番にプールサイドに行くと、温泉プールが湯気を立てていて、浸かっている人も見られた。
プールは自然の造形ではなく人工の物だが、雰囲気は出ている。
7日目はエフェソス観光してから、アイワルクに向かった。途中の休憩所の脇で、ケシやイチジク
等の花が咲いていたので、撮影した。丁度ゴミ回収車が来ていて、そこの洗車係が写真を撮れと
言うので、愛想の良い運転手の写真を撮った。その先の街を走っていると、殆どの建物の屋上に
ソーラー温水器がある異様な光景に出くわした。何でも、ドイツのメーカーと市がタイアップして
いるのだとか。この国では、国や自治体の強制力が強いようだ。

エフェソスに行く途中、高級革製品の店に立ち寄った。ここでは、革製の服のファッションショー
を見せられた。見たり説明を聞いたりすると、ついつい買いたくなってしまう。ショウルームでは、
マネージャーがポーズを取ってくれたのを撮影した。販売員全員が日本語で対応したのには驚いた。
そして、いよいよエフェソスへ。車窓から、街中で城壁が見られ、遺跡の街である事が分かる。遺跡
に行く前にレストランへ。なかなか洒落たレストランだった。

昼食後、エフェソス遺跡へ。世界最大級の都市遺跡という事だか、世界遺産にはなっていない。
それは、復元の為に手を加え過ぎているからという。とは言え、紀元前11世紀の都市の様子が
窺えるのだから素晴らしい事だ。入場して間もなくの所に、柱がぽつんと建っていて、よく見ると
柱頭にコウノトリが巣作りしている。また、遺跡のそこここに春の花が咲いていて、イチジクの
木も沢山見られ、丁度実を付けていた。

写真は順に、ヴァリウスの浴場、バシリカ、その列柱、オデオン入口の飾り、オデオン。

 

次は、メミウスの碑、クレトス通り、ヘラクレスの門、トラヤヌスの泉、モザイクタイルの通り、
そして遺跡に生えた花。

続いて、ハドリアヌス神殿。紀元前の建物の装飾がこれ程素晴らしいとは驚きだ。そして、公衆トイレ
だが、ちゃんと座るようになっている。ある意味現在のトルコ式トイレより進んでいる。最近、そこに
座った観光客が怪我をしたとかで、ロープが張られて今は座れない。

 

そして次は、ここの最大の見所、ケルスス図書館。この巨大で壮麗な建物には、ただただ感動する
ばかりだ。ファサードには4体の女性像が置かれている。この脇には、マゼウスとミトリダテスの門。
この建物の少し手前には、娼館への秘密の入り口というのもあった。

次は、大劇場に続くマーブル通り。大理石の床が眩しい。脇にはアンズ?の花が綺麗だ。通りを
進むとテルマエロマエの跡がある。そして、大劇場に来た。何とも壮大な劇場だ。現在部分的に
修復工事中だが、当時の面影は偲ばれる。どこかの女性が歌い出したのには驚いた。この劇場から
当時海に続く道がアルカディアン通り。写真の車は、この夜コンサートをする人が準備をする為。
その後、出口に向かったが、ライラックが綺麗だった。外には観光馬車も見られた。

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観光後、宿泊地のアイワルクに向かった。車窓からは、風力発電も彼方此方に見えた。空を見上げる
と、雲が綺麗だった。

アイワルクのホテル到着後、ホテル前の海岸を散策した。目の前はエーゲ海内湾の一部だ。道端には
色々な花が咲いていて素晴らしい。暫くして夕食になったが、この日はバイキングで、写真はその
デザートのケーキ。トルコのケーキやお菓子は、とてつもなく甘いので、一つ食べるのがやっとだ。
この日の最後は、部屋から見た夕景。

 8日目 アイワルク~イスタンブール(泊)

この日は最後の移動日になり、トロイ遺跡を見学してから、イスタンブールに戻る。
まず、バスから出発して直ぐの海岸を撮影したが、見張台がシルエットになり以外に面白かった。
トロイへの途中、トルコ名産の化粧品店に立ち寄った。写真は説明してくれた店員を撮影したもの。

そして、トロイ遺跡に着いて、木馬を見る前に遺跡の見学をした。それ程広くはないが、かの有名な
シュリーマンの話は子供の頃から知っていて、親しみがある遺跡だ。石の上を渡るリスがいたり、
昼間なのにフクロウがいたり、色々な花が咲いていたりで、遺跡以外の楽しみもあった。この遺跡は
時代毎に何層にもなっていて、その証しも見られて興味深かった。また、土のブロックを積み重ねた
物に、小さな穴が沢山あるのは、昔の蜂の巣という事だ。シュリーマンが発掘していた場所もあった。

小さなオデオンもあり、昔は屋根があったらしい。そして、トロイと言えば木馬。当然ながら今ある
物は神話の再現で、観光用だ。ザクロのジュースも売っていて、その場で絞って渡してくれたが、
結構美味しい物だった。

その後、バスはチャナッカレを通って、ラプセキ(アジアサイド)からダーダネルス海峡を渡る
カーフェリーに乗り込んだ。港にあったペガサスの彫像の謂れは聞かなかった。乗り込んだ後は、
甲板に出て30分の船旅を楽しんだ。海峡の海の色が綺麗で、船の周りには沢山のカモメも飛び回って
いた。また、行き交うフェリーも多かった。

 

対岸の港街ゲリボル(ヨーロッパサイド)に到着すると、バスには乗らずにレストランに向かった。
この港街はこじんまりとして良い街だ。城塞の跡も見られた。レストランで出されたパンの入れ物が
可愛らしかった。食後、港の駐車場迄戻ったが、途中には魚屋が数軒あり、ガイドが魚屋をからかう
のが面白かった。

ここからは一路イスタンブールだ。途中の牧場で見た羊は黒かったが、東部の羊は白でこちらは黒
という事だった。また、車窓にはずっと広大な菜の花畑で、素晴らしい眺めだった。菜の花が港迄
落ち込む景色も素晴らしかった。走っていると、畑の真ん中に忽然と巨大な団地が現れた。イスタン
ブールも近いらしい。既に日も暮れて、通りかかった海の景色が素晴らしかった。そして、いよいよ
街に入った。水道橋近くの橋の下には、巨大な自転車屋があった。

途中の事故渋滞で、レストランに着いたのは9時近かった。この日はオリエント・エクスプレス・
レストランでのディナーだ。昔のオリエント・エクスプレスの駅舎で、隣は今もスィルケジ駅として
健在で、電車も停まっていた。レストランでの種類の販売には、可愛らしい汽車型のワゴンが登場した。
駅入口近くのカウンターでは、主らしいネコが見張っていた。その後、最後のホテルにチェックイン
したが、そのチェックイン・カウンターが何とも素晴らしい。内部も歴史を感じさせて良かった。

次回に続く。