新宿御苑の秋

 10/26は秋晴れで、新宿御苑に秋を探しに行ってきた。ススキも穂が伸びてきて、陽にかざして
見ると光って美しい。

池の向こう岸には白鷺が。歩いて行くと、遊歩道脇にタイワンホトトギスが咲いている。先には、
サルスベリが花を付けながら黄葉しているのが、不思議だった。そして、秋の日に輝く紫の花、
池に姿を写す木の葉、陽の光に透かして見た檜の葉を、写してみた。


 11月に始まる菊花壇展の準備が、苑内のそこここで行われていた。写真は、準備が終わった
ばかりの菊の植え込みで、まだつぼみだ。また、葉がまだ緑のカエデが、光に輝いていた。

 ここの名物にプラタナス並木があるが、大きな木が黄葉していて、西日に映えていた。

 並木の間はバラ園になっていて、色々なバラの花が咲き誇っていた。優雅な名前が付いている
ものも多くあり、花一つ一つに個性があって、美しく見飽きない。以下、写真はバラづくしだ。




 バラに満足した所で、出口に向かいながら、面白そうなものを探して写真に収めた。
最初は、プラタナスの葉のアップ。次は、染井吉野に絡まる蔦のような植物。

そして、下草が西日に輝いている所。次のツワブキは地味な花だが、一面満開になっているのを
見ると、華やかに感じて、ちょっと見直した。そして、サルビアレウカンサも面白い花だ。


 いよいよ出口に近づくと、松の落ち葉が西日に光っていた。一見、なにか長い虫のようだ。
最後は十月桜で、この時期に桜が見られるというのは、とても嬉しく感じる。花がとても
小さいので、なかなか写真写りは良くないが、可愛らしい花だ。

 新宿という大都会の真ん中にある、まさにオアシスで、何時でも気楽に来られるのが良い。

昭和記念公園のコスモス

 10/17に昭和記念公園コスモスを見に出掛けた。花の丘が見頃始めだというので、期待して
行ったが、咲き具合はまずまずだった。この公園では、いつもオブジェを庭に飾っているが、結構
楽しく眺めている。中に進んで行くと、いつもながらシオンの花が日の光で輝いていた。

端の方のトレインロードには、道の両脇にキバナコスモスを植えてあり、蝶も来ていた。

公園中央のみんなの原っぱに『この木何の木』風な木があり、その下に学校の遠足で来た生徒の
荷物が一列に並べてあった。また、この先の遊歩道の脇では、キンモクセイが満開になっていた。

 東花畑には黄色のコスモスが植わっている。黄色と言っても、ほんのり黄色で上品な色だ。

 そして、目指すは花の丘で、確かに見頃始めという感じだった。いつもより花が大きい感じで、
満開ではないが見応えがあった。いつもながら素晴らしい眺めで、期待を裏切らない。しばらく
ここのコスモスの写真が続く。

 花の丘の脇には、こもれびの里があり、農村風景を再現している。写真は蓮の実、茶の花
そばの花で、いずれも愛らしい。

そこの奥には、タイワンホトトギス、シュウメイギクが咲いていた。

 次に向かったのは西花畑で、ここにはまた違った種類のコスモスが植えられていた。
色々な色や形のコスモスが、来園者に感嘆の声をあげさせていた。私も感嘆のあまり
シャッターを切りまくってしまった。と言う事で、以降はコスモスだらけになった。

 コスモスに満足して、出口に向かう途中に、パンパグラスが空に突き刺さっていた。

 そのそばの花壇には、マドンナの宝石というペチュニアが植えてあった。出口のそばと、
外の花壇の花も逃さず写真に収めた。

 昭和記念公園は、いつ来ても色々な花で楽しませてくれる所だ。

小石川後楽園の彼岸花

 今年の彼岸花の見納めに、10/8に小石川後楽園へ行った。平年では、とっくに終わっている
時期だが、幸いまだ咲き残っていた。地元の小学校生が田植えをした田んぼがあり、稲刈が
終わって、はざ掛けされていた。

 田んぼの近くには藤棚があり、下にはまだ満開の彼岸花が密集して植わっており、なかなか
雰囲気もあって、素晴らしかった。藤の葉の陰になって、幸い咲くのが遅れたようだ。

 庭園のあちこちに彼岸花が咲いていて、終わりかけも多く、満開の時期にまた来たいと思う。

 庭園の一番奥に内庭があり、そこの池には睡蓮が咲くが、時期的に咲き残っている程度だった。

 光圀が各所の風物を取り入れて造らせたと言う事で、この池から流れ出るのは木曽川だ。
そして、入口からちょっと入った左に大堰川があり、鷺が餌を狙っていた。

 入口には、小学生が作ったと思われる案山子と、刈り取った稲のはざ掛けがあった。帰りは、
庭園脇の遊歩道を通って、JR水道橋の駅に向かった。遊歩道脇には、が咲いていた。
馬券売り場の脇を通っていた時、ふと空を見ると、駅の向こうに面白い看板が目に入ったので、
シャッターを押してみた。いかにも、馬券売り場の近くという感じが面白かった。

 これで、今年の彼岸花も終わりだ。

秋の浜離宮

 10月4日、秋空の浜離宮に行った。天気は快晴で、まさに秋空の青さだった。
キバナコスモスは終わりかけで、彼岸花は満開に近かった。日陰には、ヤブミョウガ
実が黒光りして、なかなか面白い。


 浜離宮は水上バスの発着所になっていて、時折汽笛を鳴らしながら、水上バスが行き来する。
また、程近くには、レインボーブリッジが視界に入ってくる。この日は、空の青と雲の白の対比が
素晴らしかった。

 反対側を見ると、東京タワーが視界に入る。また、潮入の池には、いつも鵜と鷺がやって
来て日向ぼっこをしている。

 池の反対側から東京湾の方を見ると、晴海のビル群が借景として見渡せる。いかにも、
都会のオアシスという感じだ。丁度全国都市緑化フェア期間で、江戸時代、将軍が連れて
こさせたというゾウの実物大飾りが置かれていた。

 秋の花の女郎花、そして芙蓉も咲いていた。そして、入口脇の庭園や花木園にも
彼岸花が咲き誇っていた。ぽつぽつと、離ればなれに咲いているのも面白い。



 浜離宮は、のんびりと散歩するには絶好の所だ。帰りにカレッタ汐留で昼食を取ってから、
家路についた。

巾着田の曼珠沙華

 台風の谷間の10月2日に、日高の巾着田曼珠沙華を見に行った。台風の風雨で、花が
倒れていないか心配だったが、それ程の被害は無いようだった。平日にも拘わらず、多くの人
が花を見にやって来ていた。ここの曼珠沙華は本当に素晴らしい。写真を撮ると全部真っ赤に
なるので、なるべくポイントを見つけて歩いた。


 林の中にも、幾らか日が当たる所がある。その斑な日の光が、真っ赤な花に、縞模様を
描いていたのが面白くて撮ったのが次の写真。本来真っ赤な色が、光で白く見える。

 木の上ぽつんと咲く曼珠沙華。どなたかが粋な心で植えたのだろうか。脇には高麗川
が流れている。と言うより、高麗川が造った、巾着の形の土地に植わっている。

 中程にドレミファ橋があり、対岸から眺める事が出来る。川と曼珠沙華も良くマッチしている。

 白い曼珠沙華もよく見掛けるようになったが、ここには多くの白が混ざっている所があった。
後には、曼珠沙華の写真が続く。所々に白い花も混ざっている。



 黒いアゲハチョウの姿もあった。黄色の紋が入った大きな蝶で、名前は何というのだろう。
ネットで調べるとナガサキアゲハに似ているけど、こんなに北上したのだろうか。次は蓮の
実。巾着の中に植えてあり、オドロオドロしくて、私の好きなターゲットだ。

 巾着の中には、赤そば・コスモス等が植わっていて、これも楽しい。コスモスは台風の
影響か、かなり倒れていて残念だった。道路の土手にも、曼珠沙華が植わっている。


 ピンクの花も植えられていたが、何でもアマリリスと何かを掛け合わせたもので、
そのような名前が付いていた。淡いピンクが愛らしかった。最後は、駅に行く途中に
ある栗の木。イガが弾けて、栗の実が光っていた。

 曼珠沙華は巾着田が一番かな。今年で四度目になるか。これだけ一面に咲くのを
見ると、感動を覚える。ただ、人が多いので、中にはマナーの悪い人が結構いるのが
残念だ。ロープの中に踏み入ったり、お弁当の人もいたり。もっと花を労って欲しいと
思った。まだ何回か来る事だろう。