那須と白河のフラワーワールド

 5月3日に、那須と白河のフラワーワールドに行った。どちらも那須塩原からは遠くはない。
まずは那須に行ったが、今の季節はチューリップだけだった。丘の斜面に整然とチューリップが
植えてあるだけなので、それ程の感動は無いが、広々とした雰囲気と、那須連山が一望できるので、
天気の良い日は気分が良い。そんな訳で、花そのものの写真が多くなる。





 那須で白河の宣伝のチラシを貰ったので、遠くないので白河にも行く事にした。この時期は那須
と同じく、チューリップが殆どとは知って行ったが、八重桜が満開だったのは、想定外の喜びだった。


 チューリップ以外にも、アネモネやムスカリが植えてある。咲き残りのシダレザクラも向こうに
見える。運が良ければ、シダレとチューリップが、同時に満開になる時に当たるかも知れない。




 チューリップと八重桜のコラボもなかなか良いものだ。遠くには那須連山も見えた。まだ桜の
季節だったのは嬉しい。また、コブシの花も綺麗に咲いていた。最後は庭のタンポポ。



 この時期は何処に行ってもチューリップだが、色々な形や色があり、表情も豊かで、なかなか
見飽きるという事は無かった。

あしかがフラワーパークとひたち海浜公園

 5月2日、あしかがフラワーパークとひたち海浜公園に行った。あしかがは大藤が開園以来の
最高の出来映えで、ひたちはネモフィラが満開と言う事でそれらを楽しみにしていた。
 朝の混まない内にと思い、まずはあしかがに行ったが、既に大勢の人が来ていた。園内に入ると
直ぐに満開の藤が目に入った。大藤だけでなく殆どの藤が満開に見えて、素晴らしい眺めだった。
中央には大きな池があり、池に映る藤の姿も美しい。


 藤のほかにも、ツツジ、シャクナゲ等も鮮やかな色の花を咲かせていた。池の中には水上花壇があり、
藤と調和して素晴らしい。きばな藤のトンネルもあったが、まだ開花前だった。その脇に、うす紅橋
があり、名の通りうす紅の藤が、何とも言えず上品な色合いで素晴らしい。色々な藤が一目で見られる
のが良い。



 うす紅の藤の先には、珍しい八重藤の棚がある。満開の八重藤は、ボリュームたっぷりで、一見
ごちゃごちゃしてブドウのように見えるが、花を良く見るとなかなか愛らしい花だ。近くには枝ぶり
の良い白藤があり、気に入って写真を撮った。



 園内彼方此方に、シャクナゲとツツジが咲いている。更に奥の方には大藤の棚があり、それは
見事な物だった。最高な出来と言うだけの事はある。長い花房が、風にそよぐ様は陽の光と相俟
って、何とも言えない風景だった。



 また、そこここにオオデマリの真っ白な花が満開になっていた。大藤の脇には、白藤のトンネル
がある。丁度満開になっていて、トンネルの中から見ても外から見ても素晴らしい眺めだった。
一寸休憩してから、池の橋を渡ってしゃくなげの森、クルメツツジと藤の路、ツツジの海と廻った。
橋からは白藤の滝やツツジが良く見えた。しゃくなげの森には、鮮やかなツツジやシャクナゲが
沢山咲いていて綺麗だった。クルメツツジと藤の路では満開のクルメツツジが見事だった高台からの
俯瞰はまた素晴らしい。





 遠くには栗田美術館の建物も見られた。そこからツツジの海を通り、西口ゲートに向かった。
途中にもシャクナゲやツツジが見事に咲いていた。最後に、ゲート付近の大長藤の棚を見て、
あしかがフラワーパークを後にした。



 あしかがフラワーパークから、高速でひたち海浜公園に向かった。途中、佐野のSAで佐野ラーメン
を食べた。ひたち海浜公園に到着してすぐに、シーサイドトレインに乗り、ネモフィラが咲くみはらし
の丘に行った。そこでは、ネモフィラが丘一面に咲いていて、圧倒されんばかりだった。花の一つ一つ
は小さい物だが、丘一面真っ青という風景はなかなか見る事が出来ない。花の形も色も、大変可愛らし
い。丁度雲間から光が差してきて、何か映画のワンシーンを見るようだった。ここは、秋のコスモスと
コキアの季節も素晴らしい所だ。




 そこからチューリップの咲くたまごの森フラワーガーデンに向かった。途中、ズミの白い花や
名前は分からないがちいさな花の野草が見られた。そして、いよいよチューリップ咲くたまごの
森に来た。そこには色とりどりのチューリップが一面に植えられていて、素晴らしい眺めだった。
林の中に植えられている為、陽の光の陰影があるのがまた良い。時期的に遅かったので、花に
よっては多少時期が過ぎているのは仕方ない。



 青いムスカリを、天の川に見立てて植えているのも、アクセントになって面白い。それにしても、
様々な種類と色のチューリップを見事に植えていて、いつ見ても関心する。ずっと見ていても飽きる
事は無い。2日だったので、比較的空いていて良かった。


 どこ見てもチューリップだらけで、白い卵や金の卵、風車や橋がアクセントを付けている。


 あしかがフラワーパークでは藤の花を、ひたち海浜公園ではネモフィラとチューリップを堪能
した。どちらも、遠くまで足を運ぶ価値は十分ある。

北東北の遅い春

 5月の連休前に、北東北の遅い春に咲く桜を見るツアーに参加した。桜の開花情報では、どこも
咲いていないという事だったが、仕方がない。添乗員もこれは桜の木を見るツアーと言っていた。
中尊寺から弘前城・八甲田雪の回廊を廻る2泊3日の行程だ。
 まずは中尊寺に行った。天気予報通り雨が降り、気温が低く寒かった。金色堂を見て、雨の中、
覆堂の屋根が光っていて、開く前の木の新芽も美しかった。戻りの月見坂の脇には、多くの猩猩袴
が綺麗に咲いていた。斜面にはカタクリの花も咲いていた。坂を下り切ると、お地蔵様の廻りに
桜が咲いていた。


 そこから北上展勝地に行ったが、桜はやっと咲き初めの状況で、雨と寒さで歩く人も殆どいない。
以前来た時の満開の様子を思い浮かべながら、鯉のぼりを見て戻った。桜の代わりにツクシを撮った。
次に小岩井農場と一本桜を見たが、枯れ木を見ただけだった。


 ホテルに着いて、部屋に入るとおもてなしのてるてる坊主に癒やされた。翌日、角館と桧木内川
に行ったが、花が咲くにはまだ掛かりそうだった。雨は小降りだが、寒さは相変わらず。歩くのも
いやで、樺細工伝承館に入って時間をつぶした。その後、鰺ヶ沢のわさおの古里に行き、土産物屋
でわさおのぬいぐるみを撮った。



 そして、やっとの事で今回の一番の目的地である弘前城に着いた。ここも咲き初めの状況だった
が、辛うじて本丸前の御滝桜が花を付けていた。天守に登ったが、生憎遠くは見る事は出来なかっ
た。そこから階段を下った所に、水芭蕉が綺麗に咲いていた。土筆も沢山出ていた。

 下乗橋と天守の写真は定番だが、桜の花が無くては様にならない。桜が無いので、コブシと丑寅
櫓の写真を撮った。桜祭りの雪洞も心なしか侘しい。連休明けには満開になったようだ。希望者に
はライトアップ見学の予定もあったが、希望者はゼロ。ホテルの前はスキー場で、まだ沢山の雪が
あり、翌朝、寒い中根明けの写真を撮りに出た。



 3日目朝一番に、津軽伝承工芸館に立ち寄った。こけし館もあり、こけしの飾りが目についた。
その後、城ヶ倉大橋で川を見下ろしてから、八甲田雪の回廊を通り、奥入瀬渓流に向かった。


 奥入瀬渓流は、殆どが車窓からで、唯一下車して目についたのが木の芽だった。雨が多かった
からか水量が多かった。また、河原はまだ雪に覆われている所が多かったが、水の色は綺麗だ。


 十和田湖畔に出ると、蕗が咲いているのを見つけた。その後遊覧船に乗り、休屋迄行った。
この日は天気も良く、外輪山が良く見えた。船は御倉半島と中山半島をぐるりと廻り、船の
グリーン室からは眺めが良かった。


 下船後、乙女の像迄行って戻った。湖岸には客待ちの白鳥がずらっと並んでいた。

 休屋からは、またバスで盛岡に向かった。途中発荷峠で十和田湖の写真を撮った。二つの
半島も良く見えていた。反対を見ると、斜面には雪が沢山残っていた。


 この日は快晴で、岩手山パーキングエリアから見た岩手山は素晴らしかった。盛岡駅行く前、
桜が咲いていない桜紀行のツアー客に、特別に石割桜を見に連れて行ってくれた。これは満開
で、やっとの事で満開の桜を見る事が出来た。感謝!感謝!

 桜の無い桜ツアーだったが、温泉にも入ったし、良い日を過ごせた。