クロアチア紀行(1)
5月18日~5月27日にかけて、クロアチア・スロベニア・ボスニアヘルツェゴビナほかを巡る
ツアーに参加した。一番の目的は世界自然遺産のプリトヴィッツェとドブロクニクだ。一寸
前迄、内戦で大変だった所だが、現在は復興して何事も無かったかのようだ。
(1日目)
クロアチアに入るには、かなりの長旅で、羽田~ミュンヘン~トリエステ~スロベニアを経由
してやっとの事辿り着けた。1日目はスロベニアのブレッド泊で、到着は26時だった。
(2日目)
6時過ぎにはブレッド湖畔に散歩に出掛けた。丁度日の出の時間で、ユリアンアルプスの山の頂は
既に白んでいた。そして、ブレッド城にも朝日が当たり、城が浮き出たようになり、早起きした
甲斐があった。と言うより、正確には殆ど寝ていないが。歩く途中のオオデマリ(?)やホテル前
のカエデも綺麗だった。
朝食後、いよいよツアー最初の観光スタートだ。手漕ぎボートに乗り、聖マリア教会のある小島へと
向かった。教会へは長い階段を登るが、ここで結構式をする新郎は、新婦を抱きかかえて登らなければ
いけないそうだ。
教会には、しっかりとした売店があり、中からの眺めも良い。ここの名物は塩チョコレートだと言う
事で、お土産に買い求めてきた。島を一周する遊歩道もあり、名物のナマズに、カモや草花が見られた。
島の入り口には、マロニエの花が綺麗に咲いていた。戻りのボートからは、ブレッド城や背後の山が、
綺麗に見られた。
その後、ブレッド城に向かった。城はかなり高い所にあり、そこからの眺めは最高だった。眼下には、
聖マリア教会が青い湖の中に建っている様子が手を取るように分かる。そこでは、西洋の城のイメージ
が、多少は分かった。城を観光した後、レストランで昼食となったが、パンをくり抜いたスープが
美味しかった。
次に向かったのが、やはりスロベニアのポストイナ鍾乳洞で、トロッコ列車で鍾乳洞内で下車し、
1時間程鍾乳洞を見学した。この鍾乳洞は思ったより大きく、1時間も歩くと、終いには飽きる程
だった。とは言え、中の景色はとても素晴らしく、別世界の風景を堪能する事が出来た。そして、
再びトロッコ列車に乗り、出口へと向かった。外界に出ると、入場する時には満員だった観光客は、
夕刻でもあり殆どいなくなっていた。観光後、クロアチアに入国し、オパティアのホテルに到着した。
(3日目)
翌日の早朝、オパティアの海岸を散策した。人の姿は殆ど無く気持ちの良い朝だった。日の出の
時刻を少し廻った所で、空はまだ赤みが残り素晴らしい景色だった。海には、漁師がボートに乗り
漁をする姿があった。海辺のホテルの庭では、誰もいないのに照明が点いていて良い雰囲気だった。
ホテルへ戻る途中の店の中に、有名なハートの飾りが見えていた。ホテルの向かいの公園も一寸
覗いて見たが、色々な花が咲いていた。ホテルに戻り、天井を見上げると、面白い照明が目に入った。
この日の最初の観光地は、プーラで、円形劇場と旧市街を観光した。この町は3000年の歴史があり、
アドリア海東岸では最も古い町の一つで、ローマ時代の遺構が沢山ある。
旧市街の広場に来ると、一寸雨が落ちた事もあり、傘を持った女の子が踊っていて、とても可愛
らしかった。円形劇場は道路の直ぐ脇にあり、良く見る遺跡とは雰囲気が違った。町中のカフェ
のテーブルにも写真が貼ってあり、これが観光の中心である事が分かる。
次に行ったのはボレチュで、旧市街を観光した。道路は石畳になっていて、歴史を感じさせる。
エウフラシウス聖堂は世界遺産になっていて、昔のモザイクタイルが残されている。ドームの
フレスコ画も見事だ。
ボレチュ観光後、ロヴィニに向かった。ここは昔は島で、人口が増えた為、海峡が埋め立てられた
と言う事だ。旧市街は生活感に溢れ、昔のままの景色のようだ。島の中央の丘の上には聖エウフェ
ミア教会があり、その尖塔が島のシンボルになっている。建物は海まで建っていて、独特な景色に
なっていて、とても素晴らしい。建物の間はそのまま海に続いていて、お洒落に飾っている。
上から下りてくると、土産物屋が沢山あり、土産物の市場にもなっている。この日は土曜日で、
市場の前では、テントを張って結婚披露宴が行われていた。海の上にある街の風景は、中央の尖塔
と相俟って、なかなか見られない景色となっていて素晴らしい。観光後夕食のレストランに向かった
が、その途中でも結婚式を見掛けたし、飾りを付けた車も見掛けた。
クロアチア紀行(2)に続く。