目黒川桜紀行

 3月24日は、目黒川を、目黒川沿いに歩いて見て廻った。大崎からバスで中目黒に行き、
そこから歩いて大崎まで戻った。日曜日とあって、すごい人混みを掻き分けながら歩いた。
 バスに乗る前に、大崎駅前でより開いた桜を撮った。




 中目黒でバスを降りると、駅前は凄い人でごった返していた。何とか目黒川迄出て、人の波を
泳ぎながら、橋を3個所程遡ってから、川沿いに下った。大方ソメイヨシノで、満開の花が川に
覆い被さるように咲くのが、目黒川の桜の特徴だ。花は密集して咲いて、非常にボリューム感が
ある。下るにつれて、川幅はだんだん広くなるが、両岸の桜は延々と続いている。川幅の狭い所
とは一寸趣が違ってくる。桜に遮られていた空が、良く見えるようになるし、下から見上げる
ばかりだったのが、桜の外側が見えるようにもなる。



 東横線中目黒駅の下をくぐって振り返ると、丁度東横線が来た。暫く歩くと、洒落た塀の
上に赤と白のハナモモが、交互に首を出しているのが見えた。川の方を見ると、変わった河床に
花びらが寄っている所で、亀が甲羅干しをしている。次第に川幅が広くなって、桜見物のボート
も見られるようになった。


 途中に、中目黒公園があったので、初めて立ち寄ってみた。結構お花見で盛り上がっていた。
桜は勿論、ハナモモやハナカイドウ等もあり、綺麗だった。そして、また目黒川に戻った。


 目黒川の両側の桜は相変わらず見事だった。水面に映る様も素晴らしかった。 

 桜ばかりでも飽きる事はない。そして、桜の並木は無限に続くかのように見えた。

 やっと目黒駅近くまで来ると、目黒雅叙園の金屏風が桜と共に良く映える。目黒雅叙園の
近辺には、シダレザクラが多く植えられており、またピンクの濃い桜もあり、一寸雰囲気が
違う。シダレは一寸早いようだった。



 五反田に近くなると、更に川幅が広がりずっと明るくなる。川畔の建物の前にも、綺麗な桜が
あちこち植えてある。中でも、花びらの透き通った桜は、一段と素晴らしかった。

 五反田も通り過ぎて、大崎に近くなると、いつもの見慣れた風景になるが、桜が咲くと
途端に風景が一変する。こんなに華やかな景色は、今を置いてほかにない。ビルの外壁に
鏡面のステンレス板が貼ってあり、ここの反射で見る桜も大好きだ。もうすぐ我家に着く
所で、今回はここで終わるが、桜は東京湾の近くまで続いている。最近は花見クルーズの
船が、頻繁に上って来るようにもなった。


 桜の季節は落ち着いていられない。