紅葉の殿ヶ谷戸庭園

 大田黒公園から、足を伸ばして国分寺殿ヶ谷戸庭園へ行った。ここは武蔵野の雰囲気を生かした良い所だ。
特に紅葉の季節は素晴らしい。国分寺駅から徒歩2分と便利なせいか、多くの人が訪れていた。
 紅葉が見頃とあったが、まさに見頃だった。入って直ぐ右回りに紅葉亭に向かった。本館裏手には柿がたわわ
になっていた。そして、紅葉亭脇から眺めた次郎弁天池と紅葉も素晴らしい。また、裏の鹿おどしから池へと流れ
になっている。池の脇では、多くのツワブキが黄色い花を咲かせていて、笹と紅葉とコラボしている。池に落ちた
カエデや松葉も面白い。





 池の裏に廻ると、山の上に真っ赤な紅葉が見えてきた。歩いて行くと、真っ赤な紅葉も多いが、赤、黄、緑
が織り混ざった木もあり、それもまた美しい。更に行った上でも、真っ赤な紅葉が美しい。




 庭園の奥には萩のトンネルがあり、葉が黄色くなっていた。反対側には、赤い木の実と紅葉のコラボがあった。

 そこから花木園の脇を下って行った所に、真っ黄色になったカエデがあり、先が赤くなって面白かった。
その先には竹林があり、竹と紅葉のコラボが面白い。そして、真っ赤なカエデ。やはりこの真っ赤なカエデは
紅葉狩りの醍醐味に違いない。



 更に歩くと、次郎弁天池に戻った。そして、紅葉亭脇を通って、本館前に出た。そこは最初に入った時の景色。
松の雪吊りに赤い野点傘が紅葉の赤に花を添える。大芝生の先には、山の上の紅葉が美しく映える。



 振り返って入り口の方へ目をやると、真っ黄色な銀杏が目に入り、紅葉とのコラボが素晴らしい。陽を受けた
銀杏の黄色が鮮やかだった。

 ここは岩崎家の跡地を公園にしたもので、今年、国指定名勝になったという事だ。紅葉の季節は本当に素晴ら
しい所だ。

紅葉の大田黒公園

 11月27日、穏やかな晴天に誘われて、かねてから行きたかった紅葉の大田黒公園に行ってきた。荻窪
から徒歩で7分程で、10時過ぎにのんびり出掛けた。子供の頃よく名前を聞いた、音楽評論家の大田黒元雄
氏の屋敷跡という事だった。どこを見渡しても紅葉の赤で、写真は殆どが赤い紅葉となってしまった。
 公園入り口の門をくぐると、参道の様になっていて、石畳の歩道に黄色くなった銀杏並木が出迎えてくれた。
その先には趣のある門があり、中の庭園が外から真っ赤になって見えていた。 

 中に入ると、庭園は紅葉真っ盛りで、どちらを向いても真っ赤になっている。何とも見事な景色だ。特に池に
映るモミジの赤は素晴らしい。池の周りを歩きながら、様々な角度で写真を撮った。





 中でも池の水面一杯に、モミジが映り込む様子は素晴らしかった。池への流れにも赤が映り込んでいた。
入り口の方を見ると、門や銀杏並木の黄色、周りの紅葉が見事に調和している。



 池の中を覗くと、緑の藻が付いた石の上を、白い鯉が悠然と泳いでいた。池には鴨もいて、赤い水面の上に
乗って波の輪を作っていた。また、陽の光に透けたモミジの葉も美しい。


 庭園の一角には大田黒邸のアトリエが保存されていて、紅葉の中にピンクの建物が見え隠れしている。周りの
モミジも見事に真っ赤になっていた。




 庭園の奥の方を見ると、池にある東屋が見渡せ、周りの紅葉と相俟って大変美しい。芝生は立入り禁止で、
雑然としていないのも良い。暫く周辺の紅葉を鑑賞してから門を出て、公園入り口から振り返って銀杏の並木
を撮影した。



 公園は杉並区立で入場は無料だった。そう広くはないが、紅葉の季節でもあり、本当に素晴らしかった。