イエローストーン紀行(4)

イエローストーン紀行(4)

6日目
ウエストイエローストーンから再び国立公園に戻って、予定外のノリスガイザーに行った。途中、
川面から水蒸気が出るのが見られた。川沿いの草原では、バッファローが朝食中だった。また、
草原や川沿いの彼方此方から、温泉の水蒸気が噴き出ていた。

 
 

ノリスガイザーに着いて散策を始めたが、入り口付近では、一面の水蒸気で付近一帯何も見えな
かった。先に進むとやっと視界が開け、素晴らしい景色が目に入ってきた。陽が昇ってきて、
真っ青な空と勢い良く立ち昇る水蒸気、光る水面が素晴らしい光景を演出していた。その水蒸気が
草について、水滴が光って素晴らしかった。帰り際のビジターセンターには成り立ちの解説があった。

 

 

 

次に、ウエストサムガイザーに向かった。途中の草原にも多くの水蒸気が立ち昇っていた。また、
立ち枯れた木も見られたが、これも山火事の名残だろうか。

 

ウエストサムガイザーは、イエローストーンレイクに面した唯一のガイザーだ。色々な色の池が
見られ、トレイルを楽しみながら歩いた。バクテリアの影響で赤くなっている所もある。また、
湖水に噴気孔が出ているのもあり、一つの穴は熱水が煮えたぎっていた。イエローストーンとも
ここでお別れとなった。

 
  

イエローストーン観光後、グランドティトン国立公園に向かった。バスはジャクソンレイクの脇を、
ティトン山脈を眺めながら走る。紅葉も始まっており、湖面の青に映える。また、湖面には山並みが
綺麗に映し出されていて素晴らしい。途中立ち寄ったビューポイントからのティトン山脈も素晴ら
しい眺めだ。最高峰のグランドティトンは標高4,197mで、富士山よりはるかに高い。

 
 

 
 
 
 

バスは山脈に沿って走り、次の目的地トランスフィギュレーション教会に来た。バックにはティトン
の山並みが間近に見られて素晴らしい。教会の中から、木の十字架を通してガラス窓に見える山脈
を撮るのが定番だ。外に回ってガラス窓に映る山並みも撮ってみた。アスペンの黄葉も素晴らしい。
教会の裏手には川が流れていて、渡し船も見られた。


 
 
 

そこから程近い所に、開拓時代の小屋を髣髴とさせる小屋や家がある。ティトン山脈をバックに
描いた、往年の名画『シェーン』の舞台に似ている事で、人気を博している所だ。

 

その後、今夜のホテルがあるジャクソンの街に行って、市内を散策した。田舎街ではあるが、雰囲気
がある街で、ストリートに野生動物の銅像を飾ったり、歩道には賢人の洒落た銅像があったりして
いる。因みに写真はアインシュタイン。また、広場の入り口には、鹿の角で出来たエントランス
アーチがある。何でも鹿の角は毎年生え変わるので、幾らでもあるらしい。黄葉も美しかった。
店も飾りを工夫して、楽しそうな雰囲気を出していた。

 

 

散策後、夕食のステーキを食べに、チャックワゴンサパーズという店に行った。ここでは、カントリー
ウエスタンの実演があるというので、楽しみにしていた。駐車場には、沢山のクラシックカーが
停まっていて、愛好家の団体が来ているようだった。そして、ステーキで満腹になった後、その
ショーが始まった。ここのオーナー兄弟が演奏しているのだが、全米でも人気のグループだと聞く。
トークを交えながら歌を聴かせたが、確かになかなかのものだった。

 

7日目
この日はソルトレイクシティへの移動が殆どで、着いてからは市内観光があっただけだ。途中
の山の紅葉や雲の様子が、長時間の暇を幾らか潰してくれた。因みに走行距離は455kmだ。
市内に入ると、巨大な消防自動車を目にした。さすがアメリカという感じだ。観光はユタ州議事堂
にまず行った。中に入ると、床壁総大理石貼で、豪華ホテルと見まごうばかりに贅沢だ。議場の
天井はガラス貼りで何とも豪華だ。前庭には、州の異名(ビーハイブステイト)になっている
ビーハイブ(ミツバチの巣)のオブジェが据えられている。向かいのショップの庭には、穂を
付けた草が陽の光に光っていて綺麗だった。

 
 

 

 

その後、テンプルスクエアに行った。そこはモルモン教の総本山で、中には入れないが、庭園や
パイプオルガン、展示場は見る事が出来る。前の道路の街路樹には、沢山のドングリがなっていた。

 
 
 

観光後、ベニ花風鉄板焼の店で、パフォーマンスを見ながらの夕食となった。最後の写真は、
肉片をヘラで客の口に飛ばしているところ。食後、ホテルに向かった。チェックイン後時間が
有ったので、近所を散歩したが、近くのシティクリークセンターと言うショッピングセンターに
寄ってみた。夜なので、閉まっている店もあったが、ロッキーマウンテンチョコレートファクトリー
と言う店が開いていたので、お土産にチョコレートを買った。

 

8日目
翌日は出発が早かったので、5時頃後にはホテルの前を歩いたが、向かいのコンベンションセンター
前に、開催中のSalt Lake Comic Con 2015の展示物があった。見た事はあるが、何のコミックの
キャラクターかは思い出せない。これが3体と宣伝のスポーツカーが展示してあった。これのサイト
を見たら、125,000人の入場者が有ったようだ。その後、ハスで空港へ行き、そこからサンフラン
シスコへ飛んだが、下にはグレイトソルトレイクが良く見えた。そして、成田行きの飛行機に乗った
が、色々トラブル続きで、成田に着いたのは予定から9時間後で、深夜になってしまった。


 

最後は大変な事になったが、イエローストーンはこれまでの最高の経験だった。

(イエローストーン紀行完)

イエローストーン紀行(3)

イエローストーン紀行(3) 

5日
この日は終日イエローストーン観光だった。今回のツアーのホテルは、殆どがモーテルで、駐車場
から直接部屋に入るスタイルだ。寝るだけなので、特に問題は無い。早朝の出発で、朝早くモーテル
の周囲を歩いた。丁度近くの山に陽が当たるところで、朝焼けが綺麗だった。橋を渡った所からは、
泊まったホテルの全景が見えた。目の前にはイエローストーンリバーが流れている。入口のゲートが
一寸洒落ている。その後、バスでレストランに行って朝食を摂ったが、そこがオールドファッション
で、西部劇を思い出される。


 
 

食後、再び公園に入って、タワーホール方面に進んだが、途中バッファローの大群に遭遇した。
道路を横切る時は、車も停止して通り過ぎるのを待たなければいけない。お陰で、目の前に
バッファローが現れてくれた。

 

その先で、今度はシカの仲間の群れに遭遇した。その時はバスから降りて、シカを追い掛けて
写真を撮った。その後、タワールーズベルトを通って、タワーフォールに行った。

 
 

そこから、アッパーフォール・ロウアーフォールに向かったが、途中の壮大な景色も素晴らしい
ものがあった。山で見た枯れた木は、随分前の大規模な山火事の跡らしいが、既に若木が生えて
いる所も多い。そして、アッパーフォールをあっちからこっちから見て歩いた。

 
 

 

ロウアーフォールでは、近くには寄れないが、壮大なイエローストーンの渓谷に相応しい姿だ。
このイエローストーンの名の由来の渓谷は、荒々しくて圧倒される。


 

滝を見た後は、ヘイデンバレーを通ってイエローストーンレイクに出た。そして、有名なオールド
フェイスフルに着いた。そこのオールドフェイスフルインで遅い昼食となって、間欠泉が出る予定
の3時18分を待った。それ迄時間が有ったので、その辺を歩いたが、面白いゴミ箱を見つけて
写真にした。また、間欠泉を見る席があり、早目に行って座っていると、近くにはバッファローの
群れが寛いでいた。一部の席は危険な為、セキュリティが通行止めをしていた。座っていると、
目の前にカラスのような鳥が歩いて来た。そうこうする内に、お湯がたぎってきた。

 
 
 

そして、爆発だ-! 近くのバッファローもそれを楽しむかのようだった。

 
 

間欠泉を楽しんだ後、いよいよお楽しみのモーニンググローリープールへの散策に出た。途中の
景色もとても素晴らしく、一周1.5時間弱の時間が、あっと言う間に過ぎてしまった。

 
 
 
 
 
 
 
 
 

そして、モーニンググローリープールに到着。何という素晴らしさだろうか。中に吸い込まれ
そうな緑色だ。本ではよく見ていたが、実物はもっと素晴らしい。ここから引き返したが、
帰り道では、再び楽しみながら歩いたが、小鳥も良い声で鳴いていた。成り立ちを示した看板も
分かり易くて良かった。


 
 

予定はここ迄だったが、時間が有るので、ここから、翌日の予定のミッドウェイガイザーベイスン
に行った。ここは上空からでないと全体像は分かりずらいという事だったが、内を歩いていると、
成程そうなのかなと思わせる大きさだ。この後、ウエストイエローストーンのホテルへ行った。



(次回に続く)

イエローストーン紀行(2)

イエローストーン紀行(2) 

4日
シェリダンからイエローストーン国立公園の北口の街ガーディナへ。長いバス旅だったが、途中の
大陸の風景を満喫できた。ロッキーの山並みを見ながら、牛の牧場見たり、長~い貨物列車と競争
したりと、結構楽しい。途中の休憩地のストア前には、日本では余りお目に掛かれないDVDのレン
タル機が置いてあった。丁度親子連れが借りに来ていた。その後見掛けた貨物列車は、ディーゼル
機関車3重連だった。手前には先日空から見た円形の牧草地があり、刈り取って巻いた物が沢山
転がっていた。そして、イエローストーン手前のリビングストンで昼食となった。ZAC’Sという
レストランで、APPLEWOOD-SMOKED MONTANA-STYLE BARBECUEなる物を食べた。その店
の受付前には、各州の車のナンバープレートがびっしりと貼り詰めてあって面白かった。

 
 

昼食後、いよいよイエローストーンに近づき、ロッキーの山並みも迫力を増して来て、やっと
念願のイエローストーンに来たと思うと、ワクワクして来た。

 
 

そして、北口の街ガーディナから公園に入ると、早速素晴らしい景色が目に飛び込んで来た。
イエローストーンリバーの支流のガーディナリバー沿いの草紅葉が素晴らしい。道路の下の方には
川沿いの温泉場が見える。

 

程なく、最初の観光スポットのマンモスホットスプリングスに到着した。ここが最も来たかった
所だ。バスを降りると、目の前にバッファローとエルクの姿があった。余り近づくと危険なので、
距離を置いて見ていた。


 

そこから、再びバスでそのエリアの最上部まで行って、そこから歩いて下迄降りた。途中には、
彼方此方に温泉が噴き出る所があり、石灰棚が形成されている。温泉が出なくなると、出来た
石灰棚は死んで黒っぽくなってしまう。広大な一面で、その輪廻を目の当たりに出来るのは、
本当に素晴らしい事だ。ここが世界遺産になっているのも頷ける。こんな所にも、健気に生えて
いる草もあり、葉っぱが光って可愛らしい。春にはトルコのバムッカレで石灰棚を見たばかり
だったので、感動もひとしおだった。

 

 
 


 

 
 

かなりの高低差を降りて来て、最下段の石灰棚に来た。歩道脇にはアザミの花も咲いていた。
石灰棚の前には、リバティキャップという過去に温泉が噴き出ていた塔がある。流れ出た水では
鳥が遊んでいた。そして、ミネルバテラスに来た。そこでは温泉が滔々と溢れ出ていて、物凄い
迫力だった。前の広場では、エルクが日向ぼっこをしている。また、草も花を咲かせていて、
カラスのような鳥もいた。



 

 
 

 

そこを出発する時、エルクがホテルの脇に集まっているのが見られた。ここがねぐらなのだろうか。
ツアーは一旦公園から出てホテルに向かったが、途中夕食の為に、ライトハウスというレストラン
に行ったが、何で山の中にライトハウスと思ったが、理由は写真の通り、張りぼての灯台を正面に
据えたレストランなのだ。そして、ホテルへ。部屋に入って前庭に出ると、可愛い野兎がいた。


 

(次回に続く)

イエローストーン紀行(1)

 イエローストーン紀行

2015.9.17~2015.9.25の9日間、イエローストーン周辺を巡る『アメリカ絶景の旅』と銘打った
ツアーに参加した。ツアーのコースとしては、以下の通り。先頭の()内数字はブログの番号。

(1)1日目 成田空港(夕)~デンバー空港(昼)~ラピッドシティー空港(夕)・街内散策(泊)
(1)2日目 ~バッドランズ国立公園・クレイジーホースメモリアル観光~ラピッドシティー(泊)
(1)3日目 ~マウントラシュモア国立記念碑・デビルスタワー~シェリダン(泊)
(2)4日目 ~イエローストーン国立公園観光~イエローストーン地区(泊)
(3)5日目 ~イエローストーン国立公園観光~イエローストーン地区(泊)
(4)6日目 ~イエローストーン国立公園~グランドティートン国立公園~ジャクソン(泊)
(4)7日目 ~ソルトレイクシティ観光~ソルトレイクシティ(泊)
(4)8日目 ~ソルトレイクシティ空港~サンフランシスコ空港(到着)・(出発-夜)
(-)9日目 ~成田空港(夜)

まずは、イエローストーン紀行(1)
今回、イエローストーンに来た理由の一つに、イエローストーンが世界で最初の国立公園であり、
世界遺産になっている事がある。そして、もう一つは、元気な内に一度は来てみたかった事がある。

1日目
ツアーはまずデンバーに飛び、そこから空路観光の起点ラピッドシティーへ。昼間の飛行で、暇
つぶしに窓の外の雄大な景色を眺めながら、面白そうな物を写真にした。最初は円形の畑。自動
灌水の為に丸くなっている。次は下の雲に映った飛行機の反射による虹。そして地上の自分の機影。
ラピッドシティーに到着してやっと飛行機から解放された。街に着いてすぐに街内散策となったが、
街内の彼方此方に銅像が建っている。これは歴代大統領の銅像で、ケネディ・リンカーン・ジェ
ファーソン・カーター等々を写真にした。一つのストリートでは、建物に落書きのし放題になって
いて、落書きもアートになっている。建物の軒先に綺麗な花が吊り下がっているのも見られた。

 
 
 

 

2日目
ラピッドシティーを起点に、まずはバッドランズ国立公園に行った。ここは文字通りのバッドランズ
で、恐ろしく広大な公園に、あるのは岩山ばかりだ。と言っても、岩の表情は様々で、なかなか見応
えのある風景だ。岩の先に黒い雲が見えると、一寸不気味な光景に見える。

 

 

バッドランズからウォールへの途中に、野生のシカの集団が見られた。ウォールのウォールドラッグ
は、かつて無料で水を配った事で人気が出たと言う。そこでお昼とな
り、巨大なハンバーガー
プレートを食べた。美味しかったが、多過ぎて食べ切れない。当然無料の水も飲んだ。店の外の
廊下が面白かったので、写真にした。

 
 

そこから、クレイジーホースメモリアルに向かったが、途中カスターステイトパークを通った。
公園には多くの野生動物がいて、餌をねだる野生化したヤギやプレーリードッグの可愛らしい姿が
見られた。

 

そして、この日最後の観光地クレイジーホースメモリアルに来た。アメリカにとっての先住民は
特別なようで、マウントラシュモアに対抗して、白人と戦った先住民のヒーローであるクレイジー
ホースの姿を山に刻んでいる。まだまだ作成途中で、何年掛かるか分からないようだ。完成形は
白い彫像のようになるらしい。記念館から見られるようになっていて、そこの収益が作成の資金に
なっている。少しは協力して来た。場内には花も綺麗に咲いていた。また、入り口のゲートには
金色の動物模様の板が取り付けてあり、西日に光輝いて素晴らしかった。近くには、クレイジー
ホースの銅像もあった。この日はここからラピッドシティーに戻ったが、途中の夕日が綺麗だった。
夕食はアウトバックのステーキで、これも美味しかったが、大き過ぎて食べ切れなかった。

 

 
 

3日目
この日はマウントラシュモア国立記念碑とデビルズタワーナショナルモニュメントを観光した。
朝一番にマウントラシュモアに行き、石像を見ながら朝食を摂った。本でよく見るあの姿が、
目の前にあった。朝食後、石像を正面で見てから、手前を一周するトレイルを歩いた。いろいろ
な角度からの石像の眺めも変化があって面白い。因みに石像は左からワシントン、ジェファーソン、
ルーズベルト、リンカーンとなっていて、時代の順になっていないのは、ルーズベルトの顔の形が、
あの岩に合っていたからだそうだ。トレイルの道端には花も咲いていて、紅葉も見られた。

 

 
 

マウントラシュモア観光後、サンダンスという街に行ってお昼となった。そこではパニーニ風
サンドイッチを食べたが、やはり大き過ぎて食べ切れなかった。レストランの隣の店は、ハーレー
ダビッドソンの専門店のようだった。そこから、デビルズタワーに向かった。そこはご存知
『未知との遭遇』の舞台になった所だ。デビルズタワーの手前には、プレーリードッグの楽園に
なっている草原があった。そこでは、可愛らしい沢山のプレーリードッグが見られた。近づくと
巣穴にもぐってしまうが、静かにしていると直ぐに頭を出して来る。暫く皆で眺めていた。

 
 
 
 
 

そして、デビルズタワーナショナルモニュメントに到着。早速一周するトレイルを歩いた。いろいろ
な角度から見るタワーも見応えがある。トレイル脇の木々も紅葉が始まっていた。高台からは、
プレーリードッグがいた草原が見えた。歩いていると、先の方にシマリスの姿があった。タワーの
壁面をよく見ると、沢山のロッククライマーの姿があった。中には親子で来ている人もいた。
また、上空には沢山の鷲が群れを成して飛んでいた。

 
 

 
 
 

 

この日の観光は終わりで、一路シェリダンに向かってバスは走った。
(次回に続く)

那須の盆休み

盆休みに那須へ帰省して、周辺を歩き回った。出掛ける前に庭に咲く花を撮影してみた。

 

最初に向かったのは、とちぎ明治の森記念館。旧青木家那須別邸前の庭には、ひまわりが満開に
咲いていた。生憎小雨が降ったり止んだりで、傘が手放せなかった。それでも、ひまわりは見事で、
見応えはあった。ひまわり畑の周辺には花畑があり、ナツズイセンやアナベルが見事だった。

  

帰り道、沿道の田んぼアートに立ち寄った。毎年違った図柄で楽しませてくれる。今年は、第2
会場もあるというので、塩原市関谷に向かった。雨もまた降って来て、ほかに誰も訪れる事もなく、
静かにアートを楽しんだ。

 

日を改めて、黒羽の簗場に行って、アユの塩焼きを食べた。テーブルの頭上には、鯉のぼりならぬ、
アユのぼりがあった。脇では、店の人がせっせとアユを焼いていた。簗場は、夏休みとあって親子
連れで溢れ返っていたが、肝心のアユの姿は無かった。

 

その後、伊王野の道の駅へ足を延ばした。相変わらず、鉄の水車が回っていて、その前の水路には、
ハッチョウトンボ(?)が多く飛んでいた。そこに咲いていたサルスベリも綺麗だった。

 

翌日、那須の温泉宿に一泊した。宿へ行く前に、再びとちぎ明治の森記念館へ行き、ひまわり畑
を見た。この日は天気も良く、青空を背にひままりの花が映えていた。周りのナツズイセンその他も
素晴らしかった。

  

その後、藤城清治美術館に初めて行った。門の前の塀上には、影絵のキャラクターがいて出迎えて
くれた。また、入館するまでの、彼方此方にある猫の影絵オブジェが 楽しい。通路脇にはアジサイ
の花も咲いていた。別棟の教会のステンドグラスも素晴らしい。

 
 

まだ時間があったので、那須フラワーワールドにも行った。この時期はケイトウが一面に植えられて
いて、素晴らしい眺めだった。園内を廻っていると、雲行きが怪しくなってきたので、速足で廻った。
ケイトウのほかにも、バラ、百日草、ダリヤ等が植わっていて見事だ。ひとしきり見終わると、急に
雨が降って来て、暫く足留めを食ってしまった。

    

それでもまだ時間があったので、次に話の種にテディベアミュージアムに行ってみた。言わずと
知れたテディベアを集めた所だが、古い物から新しい物まであって、結構楽しめる所だった。
暫く時間を潰しても、まだ雨は降り止まないので、併設のテディズガーデンという喫茶コーナーで
お茶をした。インテリアも飲み物もテディベアをあしらっていて、楽しい所だった。

 
  

雨も小降りになって、やっと旅館に向かったが、到着すると生憎の土砂降りで、やっとの事で中に
入った。後は、栃木牛を食べて、御用邸と出所が同じという温泉に入って、翌日は真っ直ぐ帰った。

福島の春の花

6月1日、裏磐梯を後にして、福島県内の春の花を求めて車を走らせた。まずは、伊達市の二井屋公園
に行った。そう広くはない所だが、この季節はポピーが咲き揃って素晴らしい。ポピーも色々な種類が
植えられていて、違う種類や色の花を楽しむ事が出来た。黄色いカリフォルニアポピーも陽に輝いて
いた。ただ、ここにたどり着くのに、案内が無い為、花を探してやっと辿り着いた。

そこから、福島市内にある梨園のローズガーデンに行った。ここも案内が無く、やっと辿り着いたが、
素晴らしいバラを見られたので、まあ良しとしよう。ここは、元々梨園だったが、いつの日かバラ園に
なってしまったらしい。入園料もなく、素晴らしい沢山のバラを見られるとはありがたい事だ。バラの
ほかにクレマチス等も綺麗に咲いていた。バラの種類も多く、色々な見せ方をしていて、とても楽しい
所だった。これだけのバラを見ながら写真を撮っていると、時間が経つのを忘れてしまう。

バラを堪能した後、須賀川市の日本しゃくなげ・つつじ苑に行った。2013年オープンというので、
多少の不安を感じながら行ったが、それ以前に今年は花が10日以上早く、殆ど終わっていて残念
だった。とは言え折角なので、入園料を払って花を見せて貰った。つつじはほぼ終わっていて、咲き
残りがいくらかあった程度だ。しゃくなげやカルミア、ボタン、アヤメが多少咲いていた。園内を歩い
ていると、アオガエルがいるのを見つけた。最初の写真は福島県の山のしゃくなげで、珍しい花らしい。
最後にお茶を御馳走になって、つつじが咲いていれば素晴らしいだろうと思いながら、つつじ苑を後に
した。

何処に行っても、花の開花時期は難しく、良い時期に遭遇するのは至難の業だ。

裏磐梯の春

5月31日~6月1日で、春の裏磐梯へ1泊旅行に行った。
ホテルへ行く前に、土湯近辺と浄土平に花を見に行った。まず、松川町水原のクマガイソウの里まつり
へ行ったが、今年は10日程早く花が咲いて、まつり期間にも拘わらず花は終わってしまっていた。
仕方なくそこはスキップして、次に堤ヶ平のヒメサユリを見に行った。花は咲き始めで、花の数は多くは
無かったが、淡いピンクのヒメサユリは愛らしくて素晴らしい。そこのすぐ下に池があって、周囲には
アヤメが沢山咲いていた。中には白い花もあり、素晴らしかった。また、クリンソウもちらほら咲いて
いた。ヤマボウシも多くの花を付けていた。そこから、つつじ山公園と女沼に向かった。つつじも今年は
早かったようで、殆ど終わっていて残念だった。山の上からは女沼が良く見える。アザミも咲いていて、
チョウが蜜を吸う姿があった。

 

次に向かったのは照南湖で、書き込みによるとスイレンが素晴らしいとの事だった。場所も分からな
かったが、たまたま案内のサインに気が付いて行く事が出来た。行ってみると、本当に素晴らしい
スイレンの風景があった。地図でも見つからなかった所で、幸運だった。

土湯周辺を離れて、今度はイワカガミが咲く浄土平に行った。最近火山活動が活発化していて、行ける
かどうか疑問だったが、日中のスカイラインは通行可だった。駐車場に車を置いて、木道をミニハイ
キングした。木道を進むに連れて、イワカガミの姿が多くなった。花は小ぶりだが、沢山の花が密生
して咲いて、とても素晴らしい。途中白い物が見えたので行ってみると、ワタスゲが一面に咲いていた。
小さな画面では良く見えないが、拡大すると沢山の白い物に気が付く。反対側に歩いて行くと、木道が
終わった所にイワカガミの群生地があった。

 

浄土平を後にして、裏磐梯の星野リゾート裏磐梯ホテルに向かった。到着後、時間が早かったので、
近辺を散歩した。ホテルは桧原湖に面しているが、湖岸には出られないので、ぐるっと回って湖岸に
行った。日も低くなってきていて、雲に映る光芒も綺麗に見えた。そこからから、五色沼の遊歩道に
入った。歩道脇ではレンゲツツジやシダの類、タニウツギが綺麗だ。五色沼の特徴であるエメラルド
グリーンの沼が大変美しい。暗くなってきたので、ルリ沼迄行って引き返した。ルリ沼からは磐梯山
も見える。ホテルに戻ると、道路脇にレンゲツツジが咲いていた。

   

夕食の時間になって、レストランに向かう際に、窓から桧原湖の夕景を撮影した。レストランからは、
磐梯山の全景が見え、夕陽を受けて素晴らしかった。

翌朝は4:30からの『夜明けの茶散歩』に参加した。これは、ガイドさんが五色沼を案内してくれて、
途中でお茶を振舞ってくれるというものだ。時間が早いので、参加を躊躇ったが、折角なので参加した。
丁度日が昇る時間で、朝焼けが美しかった。沼に出ると、湖面から水蒸気が立ち込めていて、素晴らしい
眺めだった。中々立ち去り難い気分だった。ガイドさんも滅多に巡り会わないとか。朝露が付いた草の
葉も面白い。ホテルに戻る頃には、水蒸気も殆ど消えていた。途中に出会ったレンゲツツジやマイヅル
ソウ等も素晴らしい。

柳沼には、早朝の釣り人の姿があった。ホテルの駐車場周りでは、ナナカマドやレンゲツツジ等が
綺麗だった。玄関前ではツバメ達が乱舞していて、相手を探しているようだった。朝食後には、
毘沙門沼に行ってから、裏磐梯を後にして福島市方面に向かった。

福島市近辺での花の探索は、後篇で報告する。

トルコ紀行(4)

トルコ紀行

9日目 イスタンブール観光~イスタンブール空港(夜)

いよいよ最終日。イスタンブール観光の前に、OPのボスポラス海峡クルーズに参加した。出発前に
エレベーターから朝のホールの様子を撮影した。そして、朝食後最後の観光に出発した。
クルーズの前に、リュステムパシャ・モスクに行った。ここの内部は、殆どがタイル貼りで、それも
様々な模様のタイルで埋め尽くされており、とても見事だった。タイル一つ一つの模様も素晴らしい。
床の絨毯も素晴らしい。外部に貼られたタイルも素晴らしいものだった。見学後、クルーズ船乗り場
迄歩いたが、街の金物屋や水タバコ屋が面白かった。植え込みの所には、小鳥の姿があった。

 

 

 
 

そして、クルーズ船に乗り込んだ。たった8人で贅沢に貸し切りで、ゆったりとして良かったが、
朝一番はかなり涼しかった。出航してしばらくは、周辺の観光スポットが 良く見えて素晴らしい。
暫くして、ボスポラス大橋が見えてきた。また、左手の港には巨大なクルーズ船が停泊していた。
恐らく地中海クルーズの船だろう。その先には、ドルマバフチェ宮殿がある。橋の袂にはオルタ
キョイ・ジャミィが見えた。その先のレストランには、満開のフジの花が遠目にも良く見えた。
そして、第2ボスポラス大橋が見えてきて、手前にあるルメリ・ヒサールが素晴らしい。

 
 

 
 

船は第2ボスポラス大橋の手前でUターンした。左手のアジアサイドには、高級住宅も見え、季節柄
ライラックの花が沢山見えて素晴らしい。この海峡には、夥しい数のクルーズ船が運行されていて、
行き交う船も多いし、多くの港には、クルーズ船が沢山繋留されいる。港が近づくと、クズ塔とウス
キュダルの街が見えてきた。この街が、あの歌に歌われた街らしい。新市街側には、ガラタ塔が手に
取るように見える。いよいよ帰港で、ガラタ橋や下層のレストラン・電車が見える。

 
 
 
 

クルーズ後、OP不参加組と合流する間、昔の刑務所を改装したビルに入った。そこには高級店が
幾つかあり、殊にランプの店は素晴らしかった。合流後、昼食となったが、そこの店員が可愛かった。


 

その後、イスタンブール観光となった。この日はスルタンアフメット公園周辺だけの観光で、バスを
降りて歩き回った。イスタンブールでは、チューリップフェスティバルが開催中で、至る所にチュー
リップが植えてある。私のトルコ旅行の目的の一つは、チューリップを見る事でもある。最初に入場
したのはトプカプ宮殿で、まず宝物館に向かった。トルコの休日がらみで凄い混みようで、入口には
長蛇の列が出来ていた。周りの建物は修復中が多く、工事個所には完成図のシートが張られていて、
興味深かった。

 

 
 

宝物館は撮影禁止だったが、バルコニーからはOKで、ボスポラス海峡が良く見えた。次の所に
並んでいる時に、可愛いヘア飾りをした女の子がいたので、撮影させて貰った。そして、チュー
リップ、チューリップ。外にも八重桜やライラック、アンズ等も咲いていて、春を感じた。
彼方此方回されて、何の建物か分からなくなっていたが、次はブルーモスクに向かった。


 
 
 
 
 

ブルーモスクでは靴を脱ぎ、女性は頭を隠さなければならない。中に入ると、窓が多い為とても
明るいのには驚いた。大方のモスクは薄暗い。明るい為、内部の装飾が一段と鮮やかに見える。
窓のステンドグラスがまた素晴らしい。

 

 

次は、アヤソフィアに向かった。途中、ヒポドゥロームのオベリスクを見た。途中の公園の花も
綺麗だった。また、可愛らしいパトカーもいたが、普段は車中で待機しているのだとか。

 
 
 

アヤソフィアは多くのモザイク画が有る事で有名で、至る所にモザイク画があった。モスクにキリスト
というのも一寸違和感があるが、東西文化の融合という事だ。各所の柱やアーチ、大理石も素晴らしい。

 
 

 
 

公園にはチューリップの絨毯があり、見学用の橋は渋滞していた。チューリップは彼方此方でまだ
美しく咲いていた。車道には路面電車が頻繁に走っている。ここからグランドバザールに向かったが、
途中の歩道脇の小壁に、陶器のクズで作ったの見られるモザイクがあり、面白いので撮影した。

 
 
 

グランドパサールに来た。 中は人でごった返していた。面白そうな店が沢山あるが、大きな物を買う
訳にもいかないし、時間もないし、値段も分からないしで、指定された日本人の店でそこそこ買って
終わりにした。店の人がピースをして写真に納まってくれた。その後、港の方に歩いて行ったが、途中
にも面白い店が沢山あり、大勢の地元の人が買い物に訪れていた。

 
 
 
 

港近くで、最後の晩餐となった。通りではカモメが月を背に乱舞していた。後は空港に向かうだけ。
途中、ヴァレンス水道橋の脇を再び通り、空港に到着した。

 

 10日目 イスタンブール空港(深夜)~成田空港(夕)

深夜、イスタンブール空港から成田空港行きのターキッシュエアラインに乗り込み、帰国の途に
ついた。日本の上空に差し掛かると、立山らしき山が目に入った。成田に近づくと既に夕方で、夕陽
が綺麗だった。また、霞ケ浦の近くにある田んぼが、光ってとても綺麗だった。遠くには筑波山の
シルエットも見えた。やっと、日本に戻って来た。

 
 

トルコ紀行完

トルコ紀行(3)

トルコ紀行

 7日目 パムッカレ~アイワルク(泊)

朝の一番にプールサイドに行くと、温泉プールが湯気を立てていて、浸かっている人も見られた。
プールは自然の造形ではなく人工の物だが、雰囲気は出ている。
7日目はエフェソス観光してから、アイワルクに向かった。途中の休憩所の脇で、ケシやイチジク
等の花が咲いていたので、撮影した。丁度ゴミ回収車が来ていて、そこの洗車係が写真を撮れと
言うので、愛想の良い運転手の写真を撮った。その先の街を走っていると、殆どの建物の屋上に
ソーラー温水器がある異様な光景に出くわした。何でも、ドイツのメーカーと市がタイアップして
いるのだとか。この国では、国や自治体の強制力が強いようだ。

エフェソスに行く途中、高級革製品の店に立ち寄った。ここでは、革製の服のファッションショー
を見せられた。見たり説明を聞いたりすると、ついつい買いたくなってしまう。ショウルームでは、
マネージャーがポーズを取ってくれたのを撮影した。販売員全員が日本語で対応したのには驚いた。
そして、いよいよエフェソスへ。車窓から、街中で城壁が見られ、遺跡の街である事が分かる。遺跡
に行く前にレストランへ。なかなか洒落たレストランだった。

昼食後、エフェソス遺跡へ。世界最大級の都市遺跡という事だか、世界遺産にはなっていない。
それは、復元の為に手を加え過ぎているからという。とは言え、紀元前11世紀の都市の様子が
窺えるのだから素晴らしい事だ。入場して間もなくの所に、柱がぽつんと建っていて、よく見ると
柱頭にコウノトリが巣作りしている。また、遺跡のそこここに春の花が咲いていて、イチジクの
木も沢山見られ、丁度実を付けていた。

写真は順に、ヴァリウスの浴場、バシリカ、その列柱、オデオン入口の飾り、オデオン。

 

次は、メミウスの碑、クレトス通り、ヘラクレスの門、トラヤヌスの泉、モザイクタイルの通り、
そして遺跡に生えた花。

続いて、ハドリアヌス神殿。紀元前の建物の装飾がこれ程素晴らしいとは驚きだ。そして、公衆トイレ
だが、ちゃんと座るようになっている。ある意味現在のトルコ式トイレより進んでいる。最近、そこに
座った観光客が怪我をしたとかで、ロープが張られて今は座れない。

 

そして次は、ここの最大の見所、ケルスス図書館。この巨大で壮麗な建物には、ただただ感動する
ばかりだ。ファサードには4体の女性像が置かれている。この脇には、マゼウスとミトリダテスの門。
この建物の少し手前には、娼館への秘密の入り口というのもあった。

次は、大劇場に続くマーブル通り。大理石の床が眩しい。脇にはアンズ?の花が綺麗だ。通りを
進むとテルマエロマエの跡がある。そして、大劇場に来た。何とも壮大な劇場だ。現在部分的に
修復工事中だが、当時の面影は偲ばれる。どこかの女性が歌い出したのには驚いた。この劇場から
当時海に続く道がアルカディアン通り。写真の車は、この夜コンサートをする人が準備をする為。
その後、出口に向かったが、ライラックが綺麗だった。外には観光馬車も見られた。

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観光後、宿泊地のアイワルクに向かった。車窓からは、風力発電も彼方此方に見えた。空を見上げる
と、雲が綺麗だった。

アイワルクのホテル到着後、ホテル前の海岸を散策した。目の前はエーゲ海内湾の一部だ。道端には
色々な花が咲いていて素晴らしい。暫くして夕食になったが、この日はバイキングで、写真はその
デザートのケーキ。トルコのケーキやお菓子は、とてつもなく甘いので、一つ食べるのがやっとだ。
この日の最後は、部屋から見た夕景。

 8日目 アイワルク~イスタンブール(泊)

この日は最後の移動日になり、トロイ遺跡を見学してから、イスタンブールに戻る。
まず、バスから出発して直ぐの海岸を撮影したが、見張台がシルエットになり以外に面白かった。
トロイへの途中、トルコ名産の化粧品店に立ち寄った。写真は説明してくれた店員を撮影したもの。

そして、トロイ遺跡に着いて、木馬を見る前に遺跡の見学をした。それ程広くはないが、かの有名な
シュリーマンの話は子供の頃から知っていて、親しみがある遺跡だ。石の上を渡るリスがいたり、
昼間なのにフクロウがいたり、色々な花が咲いていたりで、遺跡以外の楽しみもあった。この遺跡は
時代毎に何層にもなっていて、その証しも見られて興味深かった。また、土のブロックを積み重ねた
物に、小さな穴が沢山あるのは、昔の蜂の巣という事だ。シュリーマンが発掘していた場所もあった。

小さなオデオンもあり、昔は屋根があったらしい。そして、トロイと言えば木馬。当然ながら今ある
物は神話の再現で、観光用だ。ザクロのジュースも売っていて、その場で絞って渡してくれたが、
結構美味しい物だった。

その後、バスはチャナッカレを通って、ラプセキ(アジアサイド)からダーダネルス海峡を渡る
カーフェリーに乗り込んだ。港にあったペガサスの彫像の謂れは聞かなかった。乗り込んだ後は、
甲板に出て30分の船旅を楽しんだ。海峡の海の色が綺麗で、船の周りには沢山のカモメも飛び回って
いた。また、行き交うフェリーも多かった。

 

対岸の港街ゲリボル(ヨーロッパサイド)に到着すると、バスには乗らずにレストランに向かった。
この港街はこじんまりとして良い街だ。城塞の跡も見られた。レストランで出されたパンの入れ物が
可愛らしかった。食後、港の駐車場迄戻ったが、途中には魚屋が数軒あり、ガイドが魚屋をからかう
のが面白かった。

ここからは一路イスタンブールだ。途中の牧場で見た羊は黒かったが、東部の羊は白でこちらは黒
という事だった。また、車窓にはずっと広大な菜の花畑で、素晴らしい眺めだった。菜の花が港迄
落ち込む景色も素晴らしかった。走っていると、畑の真ん中に忽然と巨大な団地が現れた。イスタン
ブールも近いらしい。既に日も暮れて、通りかかった海の景色が素晴らしかった。そして、いよいよ
街に入った。水道橋近くの橋の下には、巨大な自転車屋があった。

途中の事故渋滞で、レストランに着いたのは9時近かった。この日はオリエント・エクスプレス・
レストランでのディナーだ。昔のオリエント・エクスプレスの駅舎で、隣は今もスィルケジ駅として
健在で、電車も停まっていた。レストランでの種類の販売には、可愛らしい汽車型のワゴンが登場した。
駅入口近くのカウンターでは、主らしいネコが見張っていた。その後、最後のホテルにチェックイン
したが、そのチェックイン・カウンターが何とも素晴らしい。内部も歴史を感じさせて良かった。

次回に続く。

トルコ紀行(2)

トルコ紀行

5日目 カッパドキア~コンヤ(泊)

この日も早朝にバルーン見物に出掛けたが、晴天・微風にも拘わらず、飛行は中止となったようで、
準備していた車が続々と引き揚げて行くのが見えた。前日遭った日本人は、5日連泊したが飛んだのは
1日だけだったと話していた。ついでにホテル方向の写真を記念に撮った。因みに、左の岩は宿泊した
ホテルの客室の一部で、緑の屋根はホテルのレストランだ。
この日最初の日程は、カッパドキアのギョレメ野外博物館観光だ。ここはイスラムからの迫害を逃れ
て、キリスト教徒が造った岩窟教会だ。岩をくりぬいた教会にはフレスコ画も残っている。このエリア
には、幾つものこの種の教会が残されている。園内には花色々なが咲いていて、春を感じさせた。

ギョレメから、トルコ石の店に立ち寄った。ここではトルコ石の説明を受けて、皆さん買う羽目に
なったようだ。特にオールドトルコ石は素晴らしかった。ただ、石はイラン産だそうだ。その後、
前日に行った鳩の谷に向かったが、途中の景色の名残を惜しんだ。そして、鳩の谷のレストランで
昼食を取ったが、ここからの眺めは素晴らしいものだった。ウチヒサールも目前で、谷の様子も
手に取るように見えた。そこに居ついた猫も愛らしかった。

カッパドキアを後にして、コンヤに向かった。途中、スルタンハンのキャラバンサライ(隊商宿)
に立ち寄った。石の壁に囲まれた、かなり大きな所だ。その前の舗石を、現代の商人がロバの車
で絨毯を運んでいるのが面白かった。コンヤに着くとメヴラーナ博物館に行った。ここの緑色の
タイルの塔が有名との事だった。脇の庭園にはチューリップ等の花が沢山咲いていた。建物内部の
装飾も素晴らしいものだった。隣にはセリミエ・ジャミィがある。その後、ホテルに向かったが、
途中写真は無いが、インジェ・ミナーレ神学校前を通った。また、途中の公園にはチューリップが
沢山咲いていて、それを楽しむ人々が休日を楽しんでいた。

 6日目 コンヤ~パムッカレ(泊)

翌日、一路パムッカレに向かった。コンヤの市内では路面電車があちこちで見られた。左の写真の
電車は画面に入らない程長かったが、一両はかなり短く感じられた。途中の車窓からは、羊の群れを
見る事が出来た。途中休憩のドライブインには、この地方のスルタンらしき像があった。街道沿いの
ドライブインには必ずと言ってよい程何かの像が有るのも面白い。そこの有料トイレは一寸薄暗いが、
石・タイル張りの立派なトイレだった。その先の車窓からは、連なった雪山が見られた。そして、低い
木の上には、卵か雛を抱くコウノトリがいた。更にすぐ先では、バスの上をコウノトリが飛ぶ姿が
あった。幸運にも写真に収める事が出来た。

バスは約400kmの道のりを走っている。途中の景色も楽しいが、100km近くのスピードで走って
いるので、写真を撮るのもままならないが、暇なのでシャッターを切りまくった。途中には麦畑や
牧草地が多い。次の写真は、女性がトルコ風モンペを履いて、並んで農作業をしている様子で、
面白いので写真を撮ってみた。途中の街で昼食となったが、写真はトルコ風ピザで、味はまずまず
であった。そして、バスは塩田の近くを走り抜けた。その先にはソーダが採れる場所もあった。
湖の脇をずっと走ったが、鉄道も湖に沿って走っていた。

やっとの事でパムッカレに着いた。まずは、ヒエラボリスの見学をしてから石灰棚に行った。そこは
想像していた通りの素晴らしさだった。広大な真っ白な石灰棚は、世界遺産に相応しく思えた。惜し
むらくは、棚に水が溜まっていなかった事だ。一部に水も見えたが、ごく一部で、足湯の為に水を
流している所もある。足湯と言っても、お湯がある訳では無い。

 

一応裸足で水に浸かった後、遺跡を通ってパムッカレテルマルを見た。そこでは、遺跡の中で水着で
泳ぐ姿があった。鶏の像が何なのかは不明。帰り際に、ヒエラボリスの劇場を遠目に眺めた。岩の間
には、可憐なケシの花が咲いていた。この国では、ケシを栽培できる。その後、ホテルに向かったが、
下から見る石灰棚も雄大だった。

ホテルに着いて部屋に荷物を置いた後、プール周りを散歩すると、ヤシの木に絡みついたモッコウ
バラが目に入った。まるでヤシが満開に花を付けているようだった。

次回に続く。