トルコ紀行
2015.4.22~2015.5.1の10日間、トルコの世界遺産を巡るツアーに参加した。ツアーのコースとして
は、以下の通り。先頭の()内数字はトルコ紀行の番号。
(-)1日目 成田空港(夜)~イスタンブール空港(早朝)
(1)2日目 イスタンブール~アンカラ(泊)
(1)3日目 アンカラ~カッパドキア(泊)
(1)4日目 カッパドキア観光(泊)
(2)5日目 カッパドキア~コンヤ(泊)
(2)6日目 コンヤ~パムッカレ(泊)
(3)7日目 パムッカレ~アイワルク(泊)
(3)8日目 アイワルク~イスタンブール(泊)
(4)9日目 イスタンブール観光~イスタンブール空港(夜)
(4)10日目 イスタンブール空港(深夜)~成田空港(夕)
日数が多いので、全体を4分割にした。まずはその1。
今回トルコに来た理由の一つがチューリップで、4月にチューリップフェアをやっている事、もう一つは
カッパドキアに一度は来てみたかった事がある。
2日目 イスタンブール~アンカラ(泊)
早朝にイスタンブールに到着し、すぐにバスでアンカラへと向かった。途中、何度かトイレ休憩で
下車したが、早朝にも拘わらず店が開いているのには驚いた。店の前には、美味しそうな果物が
ずらりと陳列されていた。日本での情報で、アンカラでは雪が降ったというのは聞いたが、途中の
景色が一面の銀世界になっていて、これにも驚いたと同時に、この先の天候が不安になった。
アンカラまで来ると、何と晴天で清々しい朝となった。今回の旅行で最初の観光は、アタチュルク廟
を外から眺めるもの。アタチュルクは、トルコの近代共和国を築いたトルコの父であり、この日は
記念日で、トルコの休日となっており、朝から大勢の人が詰めかけていた。敷地内には花が沢山咲いて
いたが、ガイドによるとどれもアンズとの事だった。
次に向かったのが、アナトリア文明博物館。ここには、彼方此方の遺跡から集められた物が、所狭しと
展示されている。陳列物は、旧石器時代から順に陳列されている。また、敷地が高台にある為、街の
家並みが見下ろせて素晴らしい。何でも、屋根はこの色の瓦を使わなければいけないらしい。庭には
美しいトルコのカササギもいた。沢山ある壺は、船で物を運ぶのに使ったという。
この日は、早くにホテルにチェックインして休息を取った。
3日目 アンカラ~カッパドキア(泊)
前日見た3頭の鹿の巨大モニュメントが街中にある。近くの街角では、屋台のパン屋さんが朝の開店の
準備をしていた。彼方此方の街角でこの種の屋台を見掛けた。
この日は、まずアンカラからボアズカレの遺跡に向かった。途中、雄大な高原と雪山を眺めたり、ドライブ
インで小鳥のさえずりを聞いたりした。バスのボディにあったトルコのロゴが素晴らしい。
ボアズカレの遺跡に到着した。最初に世界遺産のハットウシャシュ遺跡に来た。雲が殆ど無い晴天で、
広大な遺跡がくっきり見えて素晴らしい。遺跡の詳細は別にして、紀元前17世紀から続く歴史を目前
にして、感嘆するばかりだ。
次に訪れたのが、程近いヤズルカヤ遺跡。岩壁には神々のレリーフが彫られている。岩の割れ目には
可憐な花が咲いていた。丁度同じ時間に、地元の大学の学生たちが、遺跡の見学に来ていた。トルコ
でのバス旅は移動距離がとても長いので、行く先々でトイレ休憩となる。そこにある有料トイレの入り口
を激写?してみた。料金は1トルコリラ(約50円)で、入口には徴収係が座っている。
そこからカッパドキアに向かった。途中の休憩地の脇には、今年売れ残った飼料が大量に置かれて
いた。途中の車窓からは、草原の向こうにトルコ第2の高峰3,916mのエルジェス山がくっきりと
見えて、素晴らしい眺めだった。草原では、沢山の羊が草を食む姿が見られた。湖のブルーも草原の
緑に溶けて美しい。そして、いよいよカッパドキアエリアに来た。行く手前から、奇岩が沢山現れて
来た。この日は時間があるというので、予定外のラクダ岩に連れて行ってくれた。土産物屋も賑やか
だ。一寸変わった岩もあったが、どう見えるだろうか。トルコは知っての通りの親日国だが、日本人
と見ると直ぐに話し掛けてくるという事だったが、案の定学生の団体に囲まれている仲間がいた。
中には泣いている女学生もいたとか。バスの中でも、空いた時間にNHKのプロジェクトXのビデオが
流されたが、内容は串本沖でトルコの軍艦を救助した話や、イランイラク戦争時、イランに取り残さ
れた日本人をトルコ航空を飛ばして救助してくれた話、トルコ地震の時日本人が救助に駆け付けた話
等であった。そんなこんなで、トルコの人々は親日家になったようだ。ホテルや土産屋では、必ずと
言って良い程日本語で声を掛けてくる。余談はさて置いて、車窓からは奇岩のオンパレードだ。
その夕には、民族舞踊とベリーダンスショーを見に行った。会場は岩をくりぬいて造ったホール
だった。地元のワインを飲みながらの鑑賞は、大変楽しいものだった。その後、ホテルへの途中
では夕陽に染まるローズバレーを車窓から見る事が出来た。ホテルは洞窟ホテルで、部屋には
外に面する窓は無かった。その晩のホテルのレストランからは、街の夕景が良く見えた。
4日目 カッパドキア観光(泊)
今回のツアーには、オプションで気球ツアーがあったので頼んだのだか、直前になって安全が担保され
ないという事でキャンセルになって大変がっかりした。ならばと朝5時起きで山の上にバルーン見物に
行った。この日は快晴、微風でバルーンは飛びそうだった。ホテルから5分程で小山の頂上だ。まだ
日の出前だったが、バルーンのバーナーが既に点火されて、今にも飛び立ちそうだった。飛び立つ迄に
は時間が有りそうだったので、周囲を眺め渡したが、カッパドキアの全貌が見渡せて、とても良い場所
である事に気が付いた。先の方に歩いて行くと、あちらこちらでバルーン打ち上げの準備をしていた。
そしていよいよそこここでバルーンが上がり出した。朝日も昇ったが、朝日とバルーンを同時に撮影
するのは難しかった。これだけの数のバルーンを見ると、これだけでここまで来て良かったと思えた。
暫く眺めたホテルへ戻り際に、土産物屋を見ると可愛らしいキノコ岩の置物が沢山置いてあった。
反対側には、バルーンの大きい影があり、頭上には大きいバルーンが迫っていた。洞窟ホテル越し
にもバルーンの姿があった。
朝食後、やっとこの日の終日カッパドキア観光が始まった。まずはスリーシスターズに行った。背景の
奇岩の景色やエルジェス山が素晴らしい。次にローズバレーに行った。ここから見るカッパドキアの
雄大な眺めも素晴らしい。足元には可憐な花が咲いていた。また、違う色の地層が見られるのも楽しい。
観光の途中に、絨毯工房兼ショウルームに連れていかれた。ここは国営の絨毯製作の教育施設になって
いて、織子さんの実演も見せてくれた。トルコ絨毯の素晴らしさを、雄弁かつ流暢な日本語で説明して
くれて、こちらをつい買う気にさせるのはすごい。その後、街に戻り洞窟風レストランで昼食となった。
途中の陶磁器店の外壁がすごい事になっていて驚いた。昼食後、カイマルク地下都市に入った。よく
こんな所に岩をくりぬいた都市を造ったものだと、驚き入るばかりだ。宗教とは恐ろしいものだ。入口
への道路には、御多分に漏れず土産物屋が立ち並んでいるが、それを見るのもなかなか楽しいものだ。
次に、カッパドキアのハイライトのパシャバーに行った。ここでは、圧倒するばかりの巨岩の間を散策
した。下から見上げると恐ろしいばかりに巨大だ。これこそがカッパドキアだと思った。中にはウサギ
顔の岩もあったりして、興味は尽きないが、ツアーの悲しさで時間の制約があるのは残念だ。
パシャバーを後にして、鳩の谷に行った。ここからも雄大な景色を楽しめると共に、巨岩をくりぬいて
住みこんだ跡が多く見られた。ウチヒサールも目前に見られた。また、目玉のツリーやのび~るトルコ
アイスも楽しかった。
この日の最後は、メヴラーナ旋回舞踊ショーだ。宗教的な踊りで、ショー中の撮影は出来なかったが、
終了後、撮影用にもう一度踊りを披露してくれた。会場前の鳩の巣も面白かった。
次回に続く。