秋の皇居東御苑

 11月10日に、久しぶりに皇居東御苑を訪れた。東京駅から和田倉門の方へ歩くと、駅が正面に
見えるイチョウ並木は、既に黄葉していた。

 和田倉噴水公園に来ると、家族連れが大勢いて、子供は駆けずり回っていた。ここのユニークな
噴水(?)は、いつ見ても楽しい。ふと見上げると、大きな木が既に紅葉していた。

 皇居東御苑は、相変わらずツアーや外人が大勢訪れていた。

 二の丸庭園の池の廻りには、四季折々に楽しめる花木が植わっている。サルスベリは真っ黄色
に黄葉して、とても素晴らしかった。池の畔には、多くのツワブキがこれも真っ黄色に咲き誇って
いた。池の中には、いつも可愛らしい花を付けるヒツジグサが、今は葉っぱだけ陽の光に不気味
に光っている。カエデも陽の光に透けて綺麗だ。


 諏訪の茶室の前には菊の懸崖があり、奥には大輪の菊が見えていた。天守台がある本丸広場
の廻りには、紅葉した桜やドウダンがあり、十月桜は満開だった。また、松の廊下跡の脇には、
ツワブキが林の下一面に植えてあり、やはり真っ黄色な花が咲き誇っていた。


 植え込みの中に、これぞ真っ赤という葉っぱを見つけたが、名前は不明。そして、松の廊下の
外れには、紅葉したハゼが大木に隠れてひっそりと陽に輝いていた。また、広場の端には、丸い
形の大きな木が紅葉して、秋の青空を背に存在感を示していた。

 入り口の近くの休憩所前には、大輪の菊の鉢が置いてあり、向かいの植え込みには、可愛らしい
菊が陽を浴びて咲いていた。

 皇居東御苑はいつ来ても期待を裏切らない所だ。