大崎の桜

3月29日~4月1日にかけて、大崎を追っ掛けた。出掛けに3枚マンションの花を撮ってから、目黒川沿い
大崎駅前を歩いた。朝の内に歩いたときは一分咲き程度だったものが、夕刻には四分咲き位になっていて、
その速さに驚いた。そして、1日には既にほぼ満開状態になった。恒例の目黒川お花見クルーズは、この時と
ばかりモーターボートやカヌー、水上スキー等がやってくる。多くは目黒雅叙園近辺で引き返すようだ。桜
はと言えば、ソメイヨシノの並木に混じって何種類かの桜が見られる。写真の殆どが桜なので、桜の色々な
表情を楽しみたい。





















この写真は実像と虚像の桜を同時に撮ったもの。この壁は本当によく写る。時には、この前でダンスの練習を
しているのを見掛ける。

次の写真は大崎駅前の街路樹の桜。この時期は本当に素晴らしい眺めになる。

ここのところの雨風で、桜の花もすっかり弱ってきた。この後は花筏の楽しみが残っている。

浜離宮の菜の花

3月28日に浜離宮恩賜庭園菜の花を見に出掛けた。出がけに、マンションの庭のコブシとミモザを撮った。

浜離宮恩賜庭園に入るとすぐ菜の花が目に入ったが、最後に回して逆に見て歩いた。桜も開花していて、咲き
たての綺麗な花が見られた。ほかにサンシュユ、ユキヤナギ、ボケ、ハクモクレン等が綺麗だった。




桜の花には、メジロが来て蜜を吸っているのが見られた。また、潮入の池には、沢山の水鳥が浮かんでいた。
カエデの新芽も可愛らしい。池の縁では、2種類のサギのツーショットを撮る事が出来た。



ほかにも小鳥があちこちで餌を探して歩き回っていた。道の脇では、椿の花が綺麗に咲いていた。そして、
いよいよ菜の花畑に来た。都会の真ん中で、これ程広く菜の花が見られるのは嬉しい。



出口付近では、白と赤のボケの花が咲いていた。

天気に誘われて出掛けたが、桜があっという間に咲いてしまったのには驚いた。

早春の新宿御苑

3月12日、早春の新宿御苑へ行った。まだ、大雪の被害で立ち入り禁止のエリアが多く、作業員が折れた
枝の片付けに追われていた。目指すは寒桜だったが、最初に目に止まったのは、河津桜だった。花とつぼみが
ぶら下がった様が大好きだ。そして、旧洋館御休所前のミツマタが満開だ。

玉藻池では、亀達がひなたぼっこをしている。そこの梅園ではの花が満開だ。脇の花壇ではペーパー
ホワイト
がまだ咲き残っていた。


中の池の向かいでは、サンシュユが見事だった。その先には、マンサクが満開に咲いていて、陽の光に
花が透き通って大変美しい。これも大好きな光景だ。



そこから少し先に、カリンの木があり、木の肌の模様が面白かったので撮影した。そして、日本庭園に向かう。
旧御凉亭越しと池越しに寒桜を撮ってみた。ウィークデイとあって人が少ないのが解る。この先行き止まりに
なっていて、引き返して池の反対側の目指す寒桜を見に行った。盛りは過ぎた様子だったが、まだつぼみも
沢山付けていた。花が固まって咲く様はとても豪華に見える。




その先には楽羽亭があり、梅園になっている。紅梅白梅取り混ぜて咲いており、見応えがある。茶室との
取り合わせも勿論良い。梅の下には福寿草も咲いていた。





そこから新宿門に向かう。途中のレストラン前の梅園では、梅と一緒に河津桜が満開に咲いていて、下には
ペーパーホワイトがまだ咲き残っていた。その脇の花壇では、クリスマスローズが咲いている。


それにしても、先日の大雪はあちこちに大変な被害をもたらしたようだ。

星野のセツブンソウと花之江の郷ほか

3月9日に四季の森星野セツブンソウを見に出掛けた。大雪の為に、なかなかセツブンソウが顔を出さないで
平年より遅れたようだが、何とか少なめだが花を見る事が出来た。この花は小さくて決して派手ではないが、
何とも清楚で愛らしい花だ。遊歩道の近くには、マンサクや紅梅が咲いていた。ロウバイは終わりかけだ。





そこから、すぐ近くの星野遺跡に行った。そこには縄文時代の住居が復元されている。近くにはキャンプ場
があり、ザゼンソウが咲いているというので行ってみた。駐車場に行くと、ガチョウが出迎えてくれた。なん
でもお客が来ると、地主の車の前で威嚇のポーズを取るらしい。ザゼンソウは一株しかなかったが、入り口近
くにあるネコヤナギが光って美しかった。その帰路、民家の入り口前に綺麗に咲いた福寿草を見つけたので、
丁度手入れをしていた家の人に断って写真を撮らせて貰った。



その後、出流まで走って昼食に出流そばを食べた。豆腐も頼んだが、そばも豆腐もすごく美味しかった。食後
折角なので満願寺にお参りした。ただ、ここも雪の影響で奥の方には行けなかった。
そこから花之江の郷に向かった。この時期は早春の花が咲いているが、この日は訪れる人も少なかった。
入り口近くで面白いキノコを見つけたので、写真を撮った。中に入ると、福寿草が一面に咲いていた。秩父紅
も何株か見られた。ほかには、バイカオウレン、雪割草、セツブンソウ、アカバナネコヤナギ、クロッカス等が
咲いていた。いつもながら目を楽しませてくれる。






翌日、ザゼンソウを見に行った。まずは北金丸へと向かった。ここは民家の一角で、無料開放されている。
ただ、近年株数が減ってきているようだ。脇の渓流は、水も澄んで陽に光って綺麗だった。渓流と言っても、
農業用の水路だろうが。ザゼンソウはあちこち咲いているのが見られた。やはり数は多くない。


そこから、ふるさとの森公園に向かった。ここにもザゼンソウがあるというので、期待して行ったが、見つけた
のは駐車場からすぐの所の数株だけだった。とても寒い日で、がっかりして帰ろうとしたら、丁度来ていた近在
の人がもっと良い所があると教えてくれたので、奥の方に行ってみた。そこは広い所ではないが、結構多くの
ザゼンソウが咲いていて、嬉しくなってザゼンソウの写真を撮りまくってしまった。派手な花ではないか、名の
通り色々なポーズで座禅しているようで、見ていて飽きない。この日は本当に寒い日で、午前中に引き揚げた。



今回はセツブンソウとザゼンソウを見に行ったが、何とか目的は果たして良かった。

鋸南町の水仙

1月22日は天気も良かったので、千葉県鋸南町水仙を見に行った。大崎からは結構不便なので、近くで
レンタカーを借りて行った。湾岸高速から東京湾アクアライン経由で行ったが、途中の海ほたるで観光した。
遠くに風の塔(川崎人工島)が光っていた。あいにく遠くの方は霞んでいて見えなかった。


そこから鋸南保田IC迄行き、そこで高速を降りてをくずれ水仙郷に向かったが、途中で谷沢水仙郷に立ち
寄った。ここは個人の山のようで、山の斜面に自然の景観を生かして水仙を植えて行った様だ。あまり宣伝を
していない所なので、ゆっくりと水仙を見て歩いた。蜜柑の類も多く植わっていて、山の上の方から見た景色が
素晴らしかった。頂上からは天気が良いと富士山が見えるらしいが、やはり遠方は煙っていて何も見えない
ので、途中で引き返した。そこの人に話を聞くと、山の上の方に水仙を植えても、イノシシが穿り返すと言う。
この地域の水仙はニホンズイセンで、白い花びらの真ん中に、黄色い筒状の花びらがある。素朴で可愛らしい
花で、良い匂いがする。駐車場の売店で水仙の切り花を買って帰ったが、いまだに元気で良い匂いを出している。





谷沢水仙郷から車で一寸走ると、佐久間ダム湖に着いた。まず対岸の展望台に行った。そこの斜面にも
水仙が植えてあり、いかにも水仙郷という景色を造っている。湖岸にも水仙を植えてあり、水鳥も多く来て
いる。景色としては取り立てて言うほどではないが、桜の季節が良いらしい。陽に透けて光っていた水仙の
花が素晴らしかった。また、ここら辺は暖かいのか紅梅が咲き始めていて、水仙とのコラボも良い。




ひとしきり歩き回ってから、をくづれ水仙郷を歩いた。湖からは直ぐで、歩く人も大勢いた。駐車してから、
一般道を歩くが、道の両脇に沿って水仙がずっと植わっていて、一帯ををくづれ水仙郷と呼んでいる。今年
だけか知らないが、花の量は余り多くはなかった。それでも菜の花が咲いていたり、段々畑状になっていたり、
畦にも水仙が植わっていて、農村の雰囲気を堪能できた。暫く歩いた所には農家の人が売店を出していて、
若い漁師さんの作った若いサンマの日干しと干し柿を買って帰った。どちらも素朴な味で美味しかった。
そこの人が売店脇に蜜柑を棒に刺していたので、何かと尋ねると、鳥が好んで食べるとの事だった。そこで
引き返して駐車場へと戻った。そこの水仙も良かったが、匂いが何とも良かった。また、途中ではトンビが
くるりと輪を描いているのを写真に撮る事が出来た。



時間があったので、水仙郷を後にして、鋸山の日本寺に行った。日本一の石像大仏があるので有名で、
一度見たかった物だが、実物は意外に小さく見えた。そこから何段あるか解らない程の階段を登り、鋸山
頂上に着いた。途中猿の姿があった。なんでも猿やトンビに食べ物を狙われるらしい。頂上からの眺めは
素晴らしかった。丁度金谷港からフェリーが出港した所だった。微かに久里浜も見えていた。そこからの
下りは千五百羅漢を通った。羅漢様のお一人を写真に収めた。途中に根を地表に張った木があり、面白い
ので写真にした。下り切った所に、よく咲いた紅梅があった。



帰り道また海ほたるに立ち寄りコーヒーを飲んだ。丁度席が西向きで、沈み掛けた太陽に船と飛行機が
照らし出されて、素晴らしい眺めだった。おやつに食べたうみほたるワッフルも写真にした。

初めての鋸南町の水仙郷だったが、天気も良くて暖かで良かった。レンタカーは便利で良いとつくづく思った。

水仙の新宿御苑

 1月19日の日曜日、この時期水仙が咲く新宿御苑に行った。日曜日でも寒いせいか人が少ない。
新宿門を入って直ぐに、ロウバイが咲いていた。直ぐ先にはヤツデが沢山ある。その先は水仙の植え込み
になっているが、芝生との境の土がめくれていて面白かった。ここに咲く水仙は殆どがペーパーホワイトで、
真っ白い花が素晴らしい。ニホンズイセンも少し混ざっている。



 遊歩道の反対側には子福桜の可愛らしい花が咲いていた。旧洋館御休所前のミツマタはまだ開いていない。

 寒いので、大温室に入って不思議な花達の写真を撮った。中は暑かった。



 玉藻池には沢山のカモがやってきていて、泳いだりまどろんだり、愛らしい姿を見せていた。


 そこからイギリス式庭園を横断して、下の池前の水仙を見に行った。ここの水仙もペーパーホワイトで、
桜の木の下に咲いている。新宿御苑で一番好きな場所だ。桜の季節にまだ咲き残っていると、桜とのコラボで
大変素晴らしい。新宿の超高層ビル群が見えるのが、いかにも都心の公園らしい。隣の中の池にも沢山の
カモたちが泳いでいた。一斉に同じ方向に泳いで行くのが面白かった。



 そこから日本庭園に向かった。旧御凉亭前の藤棚には沢山の藤の実がぶら下がっていた。そして上の池の
奥にはオシドリの姿があった。いつ行っても姿を見る事が出来なかったが、一寸遠かったが、ついに見る事が
出来て良かった。池の反対側にはカモだろうかぽつんと一羽でいて、愛らしい姿をしていた。 


 日本庭園から梅林の脇を通って新宿門に向かった。途中、陽に透けた葉が美しかった。レストランゆりのき
前の梅林に咲く水仙も綺麗に咲いていた。

 門を出た直ぐの所に寒椿の街路樹があり、綺麗な花を沢山付けていた。

 寒くても花は元気に咲いている、そう思いながら帰り道で、追分団子を買って帰った。

西那須野近辺の正月

 毎年正月には西那須野へ行く。冬なので花は殆ど無く、被写体は白鳥夕日になる。
まずは1日に乃木神社に初詣に行った。鳥居の前後には、多くの屋台が並ぶのが毎年の光景だ。
 翌日は羽田沼に白鳥を見に行った。今年も結構な数の白鳥が来ていた。白鳥のほかにも色々な
水鳥がいて、いつもながら見飽きない。中には大きくなった『醜いアヒルの子』も混ざっている。


 青首の緑がとても綺麗に見えた。たまに白鳥が何羽かつるんで飛び立っていく。結構な数のカメラマン
がそれを狙って構えていたが、こちらには突然の事で、やっと撮れたのが次の1枚。
 3日に土産を買いに立ち寄った千本松牧場では、1本の柿の木がまだ実を沢山付けていた。

 その後、夕景を撮りに烏ヶ森公園に行った。初めは雲に隠れていた陽が、沈む直前顔を出した。
公園の脇が田んぼになっていて、水面に映る夕景が美しかった。


 そして翌日、寒い中再び夕景撮りに挑戦。前日はいい雲が無かったので、いい雲を期待して同じ場所で
夕景を狙った。丁度犬を連れた人が過ぎようとしたので、慌ててシャッターを切ったが、一寸遅かった。
いい具合に雲があって、前日とは一寸違った写真が撮れて、来た甲斐があった。


 そろそろ水仙の盛りになるので、何処か水仙の良い所に行こうと思っている。

皇居東御苑の紅葉

 11月30日に皇居東御苑の紅葉を見に行った。大手門から入苑してすぐ、二の丸池に向かった。途中にも紅葉
した木があったが、池の周辺の紅葉は池に反射して美しい。



 池にはひれの長い鯉が、悠然と泳いでいた。また、奥の方には、真っ赤に紅葉した大きなカエデがあり、陽を
受けて美しかった。諏訪の茶屋前や雑木林でも、大きな紅葉した木が見られた。



 そこから梅林坂を通って、天守台へと向かった。その途中にも真っ赤に染まったカエデやハゼノキがあった。
天守台を過ぎた富士見多聞の前にも大きなカエデがあり、陽を受けて異様に光っていた。向かいのケヤキの
芝生には、真っ赤なドウダンツツジがあり、ジュウガツザクラも可憐に咲いていた。




 本丸休憩所裏の展望台入り口には、満開のサザンカが咲いていた。そこから百人番所へ戻ったが、手前には
実を付けたハゼノキがあり、石垣の上には、丸い形の木が黄色くなっていて面白かった。その先の大手休憩所
前には紅葉したウチワカエデが見られた。また、タイワンホトトギスの実だろうか、沢山光ってぶら下がっている
のが面白かった。




 東御苑を後にして、お堀端を歩いた。丁度イチョウ並木の黄葉が綺麗になっていて、お堀にも映って素晴らし
かった。石垣に這うツタの黄葉も面白い。歩いているとビルの中にシャンデリアが見えたので、それに釣られて
ビルに入った。明治安田生命のクリスマス飾りだった。


 大崎に戻ると、もう既に薄暗くなっていて、『目黒川みんなのイルミネーション2013』(”冬の桜”)が既に点灯
していたので、撮影した。この時期は、紅葉見物のクルーズもやってくる。

 毎年見るイルミネーションだが、これが始まると何となく気分が浮き浮きしてくる。

紅葉の殿ヶ谷戸庭園

 大田黒公園から、足を伸ばして国分寺殿ヶ谷戸庭園へ行った。ここは武蔵野の雰囲気を生かした良い所だ。
特に紅葉の季節は素晴らしい。国分寺駅から徒歩2分と便利なせいか、多くの人が訪れていた。
 紅葉が見頃とあったが、まさに見頃だった。入って直ぐ右回りに紅葉亭に向かった。本館裏手には柿がたわわ
になっていた。そして、紅葉亭脇から眺めた次郎弁天池と紅葉も素晴らしい。また、裏の鹿おどしから池へと流れ
になっている。池の脇では、多くのツワブキが黄色い花を咲かせていて、笹と紅葉とコラボしている。池に落ちた
カエデや松葉も面白い。





 池の裏に廻ると、山の上に真っ赤な紅葉が見えてきた。歩いて行くと、真っ赤な紅葉も多いが、赤、黄、緑
が織り混ざった木もあり、それもまた美しい。更に行った上でも、真っ赤な紅葉が美しい。




 庭園の奥には萩のトンネルがあり、葉が黄色くなっていた。反対側には、赤い木の実と紅葉のコラボがあった。

 そこから花木園の脇を下って行った所に、真っ黄色になったカエデがあり、先が赤くなって面白かった。
その先には竹林があり、竹と紅葉のコラボが面白い。そして、真っ赤なカエデ。やはりこの真っ赤なカエデは
紅葉狩りの醍醐味に違いない。



 更に歩くと、次郎弁天池に戻った。そして、紅葉亭脇を通って、本館前に出た。そこは最初に入った時の景色。
松の雪吊りに赤い野点傘が紅葉の赤に花を添える。大芝生の先には、山の上の紅葉が美しく映える。



 振り返って入り口の方へ目をやると、真っ黄色な銀杏が目に入り、紅葉とのコラボが素晴らしい。陽を受けた
銀杏の黄色が鮮やかだった。

 ここは岩崎家の跡地を公園にしたもので、今年、国指定名勝になったという事だ。紅葉の季節は本当に素晴ら
しい所だ。

紅葉の大田黒公園

 11月27日、穏やかな晴天に誘われて、かねてから行きたかった紅葉の大田黒公園に行ってきた。荻窪
から徒歩で7分程で、10時過ぎにのんびり出掛けた。子供の頃よく名前を聞いた、音楽評論家の大田黒元雄
氏の屋敷跡という事だった。どこを見渡しても紅葉の赤で、写真は殆どが赤い紅葉となってしまった。
 公園入り口の門をくぐると、参道の様になっていて、石畳の歩道に黄色くなった銀杏並木が出迎えてくれた。
その先には趣のある門があり、中の庭園が外から真っ赤になって見えていた。 

 中に入ると、庭園は紅葉真っ盛りで、どちらを向いても真っ赤になっている。何とも見事な景色だ。特に池に
映るモミジの赤は素晴らしい。池の周りを歩きながら、様々な角度で写真を撮った。





 中でも池の水面一杯に、モミジが映り込む様子は素晴らしかった。池への流れにも赤が映り込んでいた。
入り口の方を見ると、門や銀杏並木の黄色、周りの紅葉が見事に調和している。



 池の中を覗くと、緑の藻が付いた石の上を、白い鯉が悠然と泳いでいた。池には鴨もいて、赤い水面の上に
乗って波の輪を作っていた。また、陽の光に透けたモミジの葉も美しい。


 庭園の一角には大田黒邸のアトリエが保存されていて、紅葉の中にピンクの建物が見え隠れしている。周りの
モミジも見事に真っ赤になっていた。




 庭園の奥の方を見ると、池にある東屋が見渡せ、周りの紅葉と相俟って大変美しい。芝生は立入り禁止で、
雑然としていないのも良い。暫く周辺の紅葉を鑑賞してから門を出て、公園入り口から振り返って銀杏の並木
を撮影した。



 公園は杉並区立で入場は無料だった。そう広くはないが、紅葉の季節でもあり、本当に素晴らしかった。