京都の桜(3)

3日目は、天気予報の通り雨となった。有馬温泉を出発したバスは、太陽の塔の前を通って、一路
妙心寺の退蔵院へと向かった。妙心寺の駐車場からは、雨の中を結構な距離歩いて退蔵院に着いた。
まず方丈の見学をしたが、そこの蹲いや元信の庭の枯山水などが見事だった。そこから、庭園の方に
廻ると、有名な紅しだれ桜が咲いていた。雨の中でも、美しさは失われていなかった。

   

奥の方には、趣のある石灯籠もあり、ひょうたん池周りのしだれ桜も見事だった。そして、元に
戻って紅しだれ桜をもう一度眺め、出口の側の蹲いを見てから、退蔵院を後にした。

    

次に向かったのは南禅寺だ。土砂降りの中バスを降り、裏から南禅寺へと向かった。インクライン脇
の桜並木が見事だったが、雨の中ゆっくり鑑賞している気分ではなかった。路肩に集まった桜の花びら
が綺麗で、慰めになった。南禅寺の山門で雨宿りをしながら、雨の中どこを歩こうかと迷ったが、
哲学の道を歩いて、銀閣寺迄行く事にした。

   

哲学の道への途中、若王子神社を経由した。哲学の道に入ると、一段と雨脚が強くなり、折角の
綺麗な桜も台無しだった。歩く人も殆ど無かったが、静かな雰囲気で良かったのかも知れない。

    

途中、法然院に寄り道したが、やはり雨で立ち寄る人もまばらだ。また哲学の道に戻り、桜を
鑑賞しつつ、駐車場はまだかと歩くと、暫くして銀閣寺の参道に出た。

    

ここまで来たら目的貫徹と、銀閣寺にたどり着いたが、ここには大勢の観光客が来ていた。その大半
は外国からの観光客のようだった。滝のような雨の中、銀閣を一周してから、参道脇の喫茶店に濡れた
服を幾らかでも乾かす為に入って、温かいコーヒーを飲んだ。そして、集合時間が近くなったので、
バスに乗り込んだ。

 

最終日は生憎くの雨となったが、心配だった桜は総じて満開で、満足のいくツアーだった。
(京都の桜-完)

京都の桜(2)

京都の桜ツアー2日目
朝の出発前、大津のホテルの前から、琵琶湖の向かいの大津プリンス(同じツアーの分宿)が見えた。
この日は、まず京都御苑に向かった。この日から、京都御所の一般公開が始まると言うので、楽しみに
していた。御苑に入って一番に御所に入ったが、思った程には混んでいなかったので、比較的すぐに
入場できて良かった。中の承明門越しに、紫宸殿が目に入って、初めて見るその光景に感激した。
そして、脇の方から紫宸殿の前まで行った。そこから、中庭の方に回ると、雅楽を奏するところや、
蹴鞠をする庭等を見る事ができた。また、日本庭園があり、桜も咲き誇っていた。

 
 

 
 
 
 

 
 

御所内を回った後、御苑に出てから裏の方の公園に行った。そこには沢山の桜が咲いており、
とても素晴らしい眺めだった。特に、桜越しに御所を見るのは、いかにも京都の雰囲気で良かった。
ツアーは時間があまりないので、ゆっくりと鑑賞できなかったのが残念だった。

 
 
 

 
 

その後、嵐電に乗り、桜のトンネルを通って嵐山に行った。嵐山の駅には、洒落た飾り柱が沢山
あり、なかなか面白かった。通りに出ると、桜並木が満開で素晴らしい。人力車も一生懸命
営業をしていた。

  

ツアーではそこから少し歩いて、花見遊覧船に乗った。船は保津川を少し遡って、また戻るという
だけだが、いつもと違う景色と雰囲気は、大変楽しいものだった。勿論、山の桜も素晴らしかった。
また、船頭同士の掛け合いも楽しかったし、物売りの船で買ったみたらし団子も美味しかった。

 

 
 

遊覧の後、食事をしてから、自由行動となった。渡月橋はと見ると、人の列がすごい事になっている。


 

私達は、天竜寺へと向かった。参道の桜も綺麗だったが、池の中に残る蓮の実の回りに、桜の花びらが
付いている様子が面白かった。中の庭園には、沢山の人が来ていた。そこから池の向かいの方に行くと、
しだれ桜が見事に咲いていた。また、ミツバツツジやシャクナゲ、ツツジ、ミツマタ、ハナズオウ等が
素晴らしい眺めを作っていた。

 
 
 

 
 
 

 
 
 

 
 

天竜寺の中を抜けて、竹林を通り、大河内山荘へ行った。そこからの嵐山の風景も素晴らしかった。
そして、京都の町の、桜越しの眺めも良かったし、入園料に含む茶の一服も美味しかった。

 
 
 

その後、野宮神社の苔を見てから、表通りを歩いてバスの駐車場に行った。

その日の泊まりは、京都の町を通り越して、有馬温泉だった。夕食までの間に、温泉街を散歩して
歩いた。有馬川沿いには、桜が満開になっていたし、山を見ると山桜が沢山咲いていて素晴らしい。
ホテルに戻る途中では、猿使いが大道芸を見せていて、暫く楽しんでからホテルに戻った。


 
 

わざわざ有馬温泉と思ったが、味気ない町中のホテルよりは良かったかも知れない。(3日目に続く)

京都の桜(1)

4月5日~7日に、京都の桜を見るツアーに参加した。「そうだ、京都行こう」の場所を主に巡る。
京都に着くと、まず醍醐寺に向かった。参道の満開になった桜が、まず迎えてくれた。そして、三宝院
の庭園に入園して、秀吉の気分を味わった。


 
 

醍醐の花見のしだれ桜は、既に盛りを過ぎてしまっていたが、それ以外の桜は見事だった。
時間が多少あったので、五重塔迄足を伸ばした。そこの八重紅枝垂は丁度満開で、五重塔との
コラボが素晴らしかった。途中の参道脇の垂れ幕も、花見にぴったりだった。

 
 
 
 

バスの駐車場へ戻る途中も、参道の素晴らしい桜を眺めながら歩いた。

 
 
 

次に向かったのは平安神宮で、右近の桜・左近の橘を眺めながら、神苑に入苑した。庭園では、
桜だけでなく色々な花が咲き乱れていた。時間も無いので、駆け足で見て歩いたが、苑内どこでも
やはり桜が見事だった。殊に、東神苑の池と、泰平閣と桜の眺めは素晴らしい。

 

 

 
 

 
 
 

 

神苑の桜を見終わって、大極殿前に出ると、着物を着た若者がいたが、大方は中国人のようだ。
神楽殿の前では、変わった桜が咲いていると見ると、何とおみくじだった。そして、駐車場を
借りた大安に戻り、漬け物を買ってバスに乗り込んだ。

 
 

その日の最後は清水寺で、仁王門・三重塔の脇を通って、本堂の清水の舞台に行った。そこは
物凄い混みようで、写真を撮ると早々に立ち去って、境内を回った。桜も結構咲いていて、
殊に三重塔前の桜が素晴らしかった。




西門下の池には、桜の花びらが浮いていて、水面には後ろの桜も映り込んで素晴らしかった。

清水坂の人混みと桜も、記念撮影した。そして、坂の途中にある湯豆腐屋で早い夕食となった。


1日目は3カ所だけで、泊まりは京都を通り越して大津となった。2日目に続く。

浜離宮の桜

4月3日に、新橋に来たついでに浜離宮に寄った。ここでも桜が満開になっていて、大勢の人が
訪れていた。ソメイヨシノとオオシマザクラが主だが、ほかの桜もちらほらと咲き始めていた。
また、ヤマブキの黄色い花も綺麗に咲いていた。公園脇の内海には、花見のボートやジェットスキー
が集まっていた。

 

 
 
 
 

 
 

歩いていると、カンザンと思しきピンクの桜が目に入った。まだ咲き始めで、雨に濡れた花は
とても素晴らしかった。また、池の周囲の桜も、池の水に映えて素晴らしかった。


 
 

 

この池には、いつも色々な鳥がいて楽しませてくれるが、岸辺に並んだ4羽のカモは、特に面白
ろかった。池の反対側に行くと、アオサギが岩の上に凜として立っている姿があった。そして、
ちょっと離れた所から見ると、池に映る桜とマッチして、絵に描いたような眺めだった。この日は
風もなく、桜も木々も鏡のような水に映って、とても素晴らしかった。そこから、菜の花畑の方に
向かったが、途中には山桜も満開に咲いていた。

 
 
 

菜の花畑の側のスイセンもまだ咲き残っていた。そして、菜の花と桜のコラボも素晴らしい。

 
 

そこから、花木園方向に歩いた。途中の桜も素晴らしかった。また、鳥が目の前で虫を捕って
いる姿が面白かった。花木園に着くと、桜のピンクとハナモモの濃いピンクのコラボが何とも
素晴らしかった。


 
 

 

雨上がりで足元が悪かったが、素晴らしい花と鳥に満足して帰った。

目黒川(大崎)の桜

目黒川(大崎)の周辺の桜を、咲き始めてから終わるまでの様子をまとめてみた。
最初の4枚は、自宅マンション前に咲く花等を撮った。

 
 

そして、大崎駅周辺の桜を撮った。ソメイヨシノは咲き始めだったが、オオシマザクラは満開に
なっていて、新芽の緑にも映え、とても綺麗だった。

 

川沿いを行くと、気の早いクルーズ船もやって来る。ソメイヨシノは5分咲き位が、一番良いかも
知れない。

 

川沿いから御殿山方面に上る。途中の公園の桜が満開で素晴らしい。御殿山公園の桜も満開だった。
カエデの新芽と赤い花も素晴らしい。コブシやツバキも咲いていた。

 
 
 


 
 

そこから家に戻る途中に見た桜は、竹の緑に映えていた。

 

満開になったので、上流の五反田方面に歩いた。川岸の桜は見事に満開になっていて、とても
素晴らしい。最近は目黒川の桜が有名になり、クルーズ船が引っ切りなしにやってくる。

 

 
 
 

定番の外壁のステンレスミラーに映った桜も撮ってみた。大崎の駅前の桜も満開だ。上からの
俯瞰も面白い。



 

今度は下流に向かって歩いた。相変わらずクルーズ船が満員でやってくる。川沿いの道路の両側も
満開の桜で素晴らしい。公園の鯨もいつものように花見をしている。

 
 
 

花が散り始めても見所がある。散った花びらは、あちこちでアートする。最後の花見客が、クルーズ船
やカヤックでやって来ている。満潮時の花びらの跡が、護岸に残っていて面白い。かくして、今年の
目黒川の花見は終わった。

 
 

また、来年の花見を心待ちに待つとしよう。

カタクリ山公園の春

3月の連休に、西那須野に出掛けた。この方面はやっと春が訪れ始めたところで、庭に咲いた春の花
の写真を撮ってみた。そして、翌日は那須のアウトレットへ買い物に出掛けた。そこには、いつもの
ように、那須動物王国からアルパカが出張して来ていた。


 

 
 

最後の日には、那珂川町のカタクリ山公園に行った。平年だとカタクリには早い時期だが、今年は暖冬
で花が早そうなので、期待して行ってみた。ここのカタクリは、関東最大規模という事だが、山の斜面
のカタクリはやっと葉が出揃ったところで、花はちらほらと見える程度で、春はもうすぐというところ
だった。それでも、花を見つけては写真を撮った。水の流れがあるところには、水芭蕉の花もあった。

 
 

 

 

カタクリに混じって、アズマイチゲの花も可憐な花を付けていた。

 


斜面を下った所には、湿地帯があり、その近辺にショウジョウバカマの群落があり、花が咲き始めて
いた。そして、水の流れには水芭蕉の群落があり、これも花が咲き始めていた。結構な数の水芭蕉
の群落になっていた。更に下ると、ザゼンソウが咲き残っていた。


 
 
 

地方に行って、彼方此方の花の名所を見つけて歩くのも、なかなか楽しいものだ。