タスマニア紀行(4)

タスマニア紀行(4)

観光最終日、メルボルン行きの飛行機が待つロンセストンに向かった。途中、シェフィールドに
立ち寄り、町興しの壁画アートを見物した。どこもかしこも壁画だらけで、年1回壁画コンクールが
あるのだそうだ。たまたま、店の人(?)が壁を塗装している姿も見られた。




最後に、ハニーファームに立ち寄ったので、タスマニア名産の蜂蜜を土産に買い求めた。



そして、いよいよロンセストンの飛行場へ。途中、ケシの畑があり、一面白い花を咲かせていたが、
これは薬用で合法に作られているという事だった。飛行場には、これから乗るターボプロッフの
飛行機が駐機していた。プロペラがある飛行機を見るのは何十年ぶりだろうか。待合室のコーヒー
ショップの天井には、リンゴを形取った飾りが沢山ぶら下がっていて面白かった。ここタスマニアは
リンゴが特産で、島の形もリンゴに似ている事から、アップルアイランドと呼ばれていて、シンボル
として飾りに使ったものと思われる。


そして、ロンセストンからメルボルン・シドニー経由で羽田へと戻った。今回は短い旅ではあった
が、タスマニアの珍しい動物や花を沢山見る事が出来て、素晴らしい旅だった。

(タスマニア紀行 完)

タスマニア紀行(3)

タスマニア紀行(3) ※リンク動画は開くのに時間がかかり、MP4用のソフトも必要です。

翌15日朝、部屋から池を見ると、なにやら水面を泳いだり潜ったりする物が。カモノハシだ。
水面を良く見ていないと、見過ごしてしまいそうだ。また、周辺では、ワラビーが食事中だ。
他にも飛べない鳥が雛を沢山連れて食事をしていた。木の芽やワラタも一際美しく見えた。


 

この日は、ダヴ湖一周ハイキングをした。ホテルからバスでダヴ湖迄行き、クレイドルマウンテン
を見ながらダヴ湖を巡るハイキングだ。歩き始めは微かに雲が掛かっていたが、歩いている内に
雲もすっかり無くなって、素晴らしい山の眺めになった。山の名前の由来は、形がゆりかごに
見えるからだそうだ。歩いている間にも、草花や木の花が彼方此方に見えて、本当に良い季節だ。
タスマニアの花や動物は、殆どが固有種で、その為外部からの持ち込みは大変厳しい。






岩に付いた苔も面白い。また、木の枝の先に付く花だか新芽だかも、様々な色や形で楽しめる。半周
に近づいた頃、水量は少ないが高さの高い滝が良く見えてくる。ワラタも彼方此方に咲いている。









この湖の水もタンニンで赤くなっている。その赤と青い水のコントラストも面白い。更に進むと、
滝が目の前に迫ってくるようだ。途中、トカゲも現れた。ガイドはヘビだと言っていた。写真に
写っているもっこりした草がボタングラスで、この草がタンニンを多く出すので水が赤くなる。


 
 


一周が終わりかけた所にボート小屋がある。これも昔使われていた小屋で、風景のアクセントに
なっている。そして、2時間のハイキングは終わり、再びホテルへと戻った。


ホテル前でワラタを撮っていると、ウォンバットが草を食べながら歩いて歩いてきた。夜行性だと
思っていたが、昼間に目の前に現れて嬉しいやらびっくりするやら。



※参考までに動画のリンクを記載する。
http://bellmak.net/mak/images/1.Animal.mp4

昼食後、キングビリートラックウォーキングに参加した。鬱蒼とした原生林を行くと、樹齢
1500年という杉の木がある。高すぎて、広角レンズでも全貌は捕らえられなかった。トレイル
を一周して再びホテルへと戻り、引き続き滝を見に行くウォークに参加した。



滝そのものは小さいが、往復の自然を堪能した。途中に、ワラビーの親子も見る事が出来た。
ここの水もやはり赤かった。



その後、タスマニアン・デビル観察ツアーに出掛けた。現在、付近のデビルはこのセンターに集め
られ、野生で見る事は殆ど出来ないらしい。それと言うのも、病気の蔓延で絶滅が危惧されていて、
保護の為にここに集められているからだ。このセンターでは、クオールも飼育されていて、餌遣り
の時に、餌を取り合う様は怖い位で、姿の可愛らしさとのギャップが凄い。



※参考までに動画のリンクを記載する。
http://bellmak.net/mak/images/2.Devil.mp4

ツアー終了後にホテルで夕食となった。夕食後池を見ると、飛べない鳥が子連れで泳いでいて、
可愛らしかった。また、池の中の島にある木がライトアップされて、幻想的で素晴らしかった。
そうこうする内に、星空ツアーが始まり、南十字星を見に行ったが、暗くなりかけた空にやっと
南十字星を見つける事が出来た。写真は手持ちで撮った物で、中央左寄りにやっと見えるかな?
その後、部屋の側に行くと、ポッサムと思しき動物が、ワラタの蜜を吸いに来ている姿があった。



翌16日は、今回の観光最終日となる。早朝目が覚めると、池には朝霧が立ち込め、素晴らしい
雰囲気となった。池を眺めていると、カモノハシが泳ぐのが見られた。(下左の写真で中央やや
左寄り)朝食に部屋から出ると、ワラビーが親子で戯れていて、微笑ましく眺めていた。また、
池の朝の景色も素晴らしい。





※参考までに動画のリンクを記載する。
http://bellmak.net/mak/images/6.Wallaby.mp4

次に続く。

タスマニア紀行(2)

タスマニア紀行(2) ※リンク動画は開くのに時間がかかり、MP4用のソフトも必要です。

翌13日は、マウントフィールド国立公園へ。ここの見所はラッセルフォールズで、ラッセル
フォールズウォークを滝まで歩いた。途中、様々な花を楽しみながら歩いた。そして、ラッセル
フォールズに到着したが、その変わった形と周囲の景色に圧倒された。途中にもあったが、巨大な
シダの原生林はとても見事だ。ビジターセンター前で見掛けた青い鳥も可愛らしかった。

 
 

 
 

その後、昼食にサーモン・ポンズに寄った。ここは、鱒の養殖場で、沢山の色々な鱒が池におり、
餌をあげると、重なるように取り合うのが面白い。主にはレインボウトラウトだ。池の周りに
咲く花も愛らしい。昼食は当然ながら鱒料理だ。デザートの果物も良かった。


 
 
 

※参考までに動画のリンクを記載する。
http://bellmak.net/mak/images/3.Bird&Fish.mp4

昼食後、ビチェノへ向かったが、途中ケイト・ベリー・ファームに立ち寄った。その道すがら、
囚人の更なる隔離場所のマライア島を眺めたり、売られていくらしい羊の姿を目撃したりした。
ケイト・ベリー・ファームでは、ジャムを買った。売店の前にはイチゴ畑もあり、周囲には花が
あふれていた。

 
 
 

ビチェノに到着すると、ホテルへ行く前に海岸の潮吹き岩を見に行った。この日は波も穏やかで、
なかなか飛沫が上がらなかったが、何とか写真に出来て良かった。岩が赤いのは、ボタングラス
という草のタンニンが付着したものという事だ。岸辺には海草もあり、岩場にはカニも見られた。



 

ホテルに到着してから、夕食迄の間、海岸迄散歩した。途中、色々な花を楽しむ事が出来た。
海岸の岩場は、先刻の岩場と同じようだった。ホテル近くの家に赤と黄色の大きな木を見つけた。
近くで良く見ると、どちらも木の新芽だったが、まるで花が咲いているようだった。

 
 







夕食後、ペンギンパレードを見に行った。専用のバスで向かったが、残念ながらペンギンの為に
撮影禁止で、掲載した写真と動画は、ペンギンツアーの会社から提供された物を転載した。
現地で見た物は、これらの写真と動画の通りで、実に可愛らしかった。因みに体長は40cm以下。


※参考までに動画のリンクを記載する。
http://bellmak.net/mak/images/4.Penguin_Tour.mp4
http://bellmak.net/mak/images/5.Penguin_Tour2.mp4

翌14日、フレシネ国立公園へ行った。ワイングラスベイの展望台まで、往復2時間の山道だ。
途中には木の花が沢山見られ、周囲の景色も晴天だった事もあり素晴らしかった。そして、
ワイングラスベイは絵に描いたような素晴らしさで、登ってきた疲れも吹き飛ぶようだった。
ここの見事なアークと白い砂浜・青い海の対比は本当に素晴らしかった。




その後、ロスという街に行った。とても小さな街で、人口300人との事だった。ここには、羊毛
博物館があり、羊毛に関する歴史が展示されている。また、ここにも囚人が造った砂岩製の石橋が
あった。そして、日本人に人気があるのが、『キキのパン屋』を彷彿とさせるパン屋だ。あまりの
問い合わせに、ここの店はキキの飾りを付けた程だ。そこへ行く途中には、昔の郵便受けや、
バラのアーチの門構えがあり、とても楽しい街だ。




街を散策後、ウールマーズエステートへ行き、昼食とバラ園の見学をした。この建物はかっての
豪農屋敷で、女囚をメイドとして雇っていたという。建物の脇に広いバラ園を持っていて、
丁度バラが満開の季節で素晴らしかった。






その後、世界遺産クレイドルマウンテンへ向かった。途中、チーズショップに立ち寄ったが、店の
前では花が沢山咲いていた。また、牛のオブジェが小学生によってペイントされて面白かった。



いよいよクレイドルマウンテンに到着。早速ホテルの周辺で写真を撮った。枝の先の花のような
物は、どうやら木の新芽らしい。また、赤い花は、タスマニアの州花のワラタという花。池の
向かいに見えるのが、泊まったコテージで、池の夕景も素晴らしかった。

 

 
 

ホテルでの夕食後、野生動物を探して歩いた。ホテルの直ぐ近くに、ワラビーやウォンバットの
姿を見る事が出来て楽しかった。

次に続く。

タスマニア紀行(1)

タスマニア紀行(1)

12月10日~17日の日程で、阪急交通社の『ベストシーズンに行くタスマニア8日間』というツアーに
参加した。夜出発の早朝帰国で、実質5日のツアーだった。タスマニアにはホバートに降り立ち、即
ホテルに入った。そんなツアーを4回に分けて報告する。最初の写真はメルボルン南部の飛行機からの
眺め。そして、ホバートのホテル前の港。波止場には動物の銅像があった。ホテルの建物前には、地元
の灌木が植わっていて、季節柄綺麗な花が沢山咲いていた。ロビーからは港も良く見える。その晩の
夕食後、スーパーまで歩いて行ったが、各信号機の脇の信号制御ボックスには、地元の小学生が描いた
という可愛らしい絵が描いてある。ホテルに戻ると、港の夕景が美しかったが、時刻は既に9時過ぎだ。




翌日は既に12日で、タスマン半島を観光してから、リッチモンド市内観光、ホバート市内観光をして
再びホテルへと戻った。下の写真は、ホテル前の花と船。

ホテルを出発して、タスマンブリッジを渡り、タスマン半島へと向かう。途中の道路脇には、
タスマニアンデビルの絵柄の注意看板があり、デビルが棲む感があって面白い。最初の観光は
デビルズキッチンと言う海食崖。三陸のリアス式海岸のようだ。ミニハイキングで見られた
ワイルドフラワーが素晴らしい。木に咲く花が多いようだ。




 


そして、世界遺産ポートアーサー流刑場跡に来た。オーストラリアはイギリスの流刑地だったが、
ここタスマニアは中でも悪い人が送られて来たらしい。広大な敷地の入口には港があり、ウミウや
他の海鳥の姿も見られた。敷地には遙かイギリスから持ってきた花が沢山咲いていて、初夏の庭を
彩っている。また、庭園も造られていて、故郷に思いを走らせる様子が見て取れる。








観光後、ホバート近郊のワイナリーで昼食。3種のワインの試飲付きだ。観光できた、他所の子供
達も楽しそうだ。ワインヤードからの海の眺めも素晴らしい。



食後、リッチモンドのセントジョン・カトリック教会とリッチモンド橋へ行った。橋は石像で、
囚人達の手で造られた物だ。タスマニアの彼方此方にこの種の橋がある。この季節、どこへ行って
も花が咲き乱れている。飛べない鳥の親子連れも可愛らしい。カモの姿もあった。





バスはそこから再びホバートに戻ったが、ホテルへ行く前に旧市街のバッテリーポイントに立ち
寄った。そこは、昔の建物が保存されていて、今はショッピングを楽しめる。マリリンを撮影して
いる風の彫像もあって面白い。そして、ホテルに戻り、夕食のシーフードレストランへと歩いた。
港の景色は、いつ見ても魅力的だ。カヌーの団体も見られた。レストランの周囲の夜景も良かった。





次に続く。